連結仕訳|当期純利益(損益)の振替

硬貨の山

記事最終更新日:2021年10月20日
記事公開日:2018年4月29日

当期純利益(損益)の振替と連結仕訳を解説します。

子会社損益の振替

子会社損益について連結決算上の仕訳を行います。

仕訳のタイミング

支配獲得後(子会社化後)の決算の都度、仕訳します。

非支配株主持分

個別P/Lを単純合算しただけでは子会社損益は全額が親会社に帰属します。子会社損益の一部を非支配株主に帰属させるために連結仕訳が必要です。

会計処理

連結財務諸表における資本連結手続に関する実務指針に基づき、支配獲得後の子会社損益のうち非支配株主に帰属する部分を持分比率で算定して、非支配株主に帰属する純利益として計上し、同額を非支配株主持分に加減します。

開始仕訳

過年度の子会社損益については開始仕訳として処理します。

連結仕訳

非支配株主に帰属する当期純利益勘定非支配株主持分勘定で仕訳します。

取引子会社P/L借方科目借方金額貸方科目貸方金額
子会社利益の配分純利益非支配株主に帰属する当期純利益×××非支配株主持分×××
純損失非支配株主持分×××非支配株主に帰属する当期純損失×××

仕訳例

  • 1.子会社の当期純利益は100である。非支配株主割合20%。
No借方科目借方金額貸方科目貸方金額
1非支配株主に帰属する当期純利益20非支配株主持分20

仕訳問題(簿記2級)

PDCA会計の電子書籍に掲載の仕訳問題を全問お試しできます。

PDCA会計 無料アプリのご案内

・日商簿記3級の最新試験範囲に対応
・基本の仕訳問題150問を掲載(全問無料)
・シンプル画面&分かりやすい操作
・アプリ初心者も安心。プライバシーに配慮。課金なし。アカウント登録なし。
・Google Playの厳しい審査を通過

PDCA会計 電子書籍のご案内

日商簿記2級に準拠したスマホで読みやすい標準的なテキストと問題集。試験範囲の改定の都度、改訂版を発売しています。

商業簿記2級の記事

サイト内検索

著者情報

須藤恵亮(すとうけいすけ)

フリーランス公認会計士。1人で「PDCA会計」を企画・開発・運営。

中央青山監査法人で会計監査、事業会社2社でプレイングマネジャーとして管理業務全般及びIPO準備業務に携わる。

現在は派遣・契約社員等として働きながら、副業的に「PDCA会計」の執筆やアプリ開発等コツコツ活動しています。

詳細はこちら↓
著者プロフィール

☆電子書籍の「0円キャンペーン」
日商簿記テキスト・問題集で実施中。X(旧twitter)で告知します。
「PDCA会計」をフォロー

簿記3級テキスト(PDCA会計の電子書籍)