日商簿記3級、2級 売掛金、買掛金の取引と仕訳|売却含む

更新日:2020年12月27日
公開日:2017年9月3日

前回は子会社株式および関連会社株式、その他有価証券について仕訳を解説しました。

今回は売掛金、買掛金の取引(売却含む)と仕訳について解説します。

売掛金と買掛金とは

売掛金(うりかけきん)とは、事業として取り扱うモノやサービスを販売する場合に、契約書や注文書(口約束も含めて)で約束した日までに代金を受け取る権利(債権)をいいます。

買掛金(かいかけきん)とは、事業で取り扱うモノやサービスを購入する場合に、契約書や注文書(口約束も含めて)で約束した日までに代金を支払う義務(債務)をいいます。

モノやサービスを販売した会社は、後日、購入した会社宛に請求書を送付します。

請求書には請求金額の合計とその内訳(明細)、消費税、振込先、支払期日などが記載してあります。

請求書のサンプルを下に掲載します。ご参考ください。

※販売と仕入取引については下記の記事を参照。

売掛金と買掛金の仕訳

売掛金の増減に関する取引は売掛金勘定(資産に属する勘定科目)を用いて仕訳します。

売掛金勘定は資産に属する勘定科目です。従って、取引の8要素に基づいて売掛金の増加は借方に記入し、売掛金の減少は貸方に記入します。

モノやサービスを掛けで販売した場合には売掛金の増加取引として売掛金勘定を借方に記入し、現金や預金振込などで売掛金を回収した場合には、売掛金の減少取引として、売掛金勘定を貸方に記入します。

出来事借方科目借方金額貸方科目貸方金額
製品、サービスの販売売掛金×××売上など×××
売掛金の回収現金預金など×××売掛金×××

買掛金の増減に関する取引は買掛金勘定(負債に属する勘定科目)を用いて仕訳します。

買掛金勘定は負債に属する勘定科目です。従って、取引の8要素に基づいて買掛金の増加は貸方に記入し、買掛金の減少は借方に記入します。

モノやサービスを掛けで仕入れた場合には買掛金の増加取引として買掛金勘定を貸方に記入し、現金や預金振込などで買掛金を支払った場合には、買掛金の減少取引として、買掛金勘定を貸方に記入します。

出来事借方科目借方金額貸方科目貸方金額
商品、サービスの仕入仕入など×××買掛金×××
買掛金の支払買掛金×××現金預金など×××

売掛金の譲渡(売却)の仕訳(日商簿記2級)

売掛金などの債権を譲渡(売却)する場合には、「債権売却損勘定(費用に属する勘定科目)」で仕訳します。

売掛金などの債権が減少するため貸方に記入し、借方に現金預金や未収入金などを記入します。

そして手数料に該当する金額を債権売却損勘定で借方に記入します。

出来事借方科目借方金額貸方科目貸方金額
債権の売却現金、預金など×××売掛金など×××
債権売却損×××

仕訳例

  • 1.A社はB社より商品10万円を仕入れた(仕入勘定を使用する)。代金は来月支払う。
  • 2.A社はC社へ商品を30万円で販売した(売上勘定を使用する)。代金は来月回収する。
  • 3.A社はB社に1.の代金を小切手を振り出して支払った。
  • 4.A社はC社より2.の代金をC社振出の小切手を受け取ることで回収した。
  • 5.A社はD社の売掛金15万円を金融機関に売却し、手数料5千円を差し引いた金額が当座預金に振り込まれた。
No借方科目借方金額貸方科目貸方金額
1仕入100,000買掛金100,000
2売掛金300,000売上300,000
3買掛金100,000当座預金100,000
4現金300,000売掛金300,000
5当座預金145,000売掛金150,000
4債券売却損5,000

まとめ

今回は売掛金と買掛金の取引と仕訳について解説しました。仕入や売上、商品、売掛金などとも関連する科目です。また、次回以降に解説する元帳や明細など、試験に頻出しますので、しっかりと理解しましょう。

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