商業簿記入門その33~手形の裏書譲渡の取り扱いと仕訳処理(3級)

更新日:2019年4月7日
公開日:2017年11月12日

手形の裏書譲渡の取り扱いと仕訳処理

前回、「商業簿記入門その32~受取手形と支払手形の仕訳処理」では受取手形と支払手形の仕訳処理について解説しました。

今回は手形の裏書譲渡の取り扱いと仕訳処理について説明します。


手形の裏書譲渡とは

手形の裏書譲渡(うらがきじょうと)とは、受け取った手形を支払期日まで保有せず、他の会社・人に譲渡する(譲り渡す)行為をいいます。

手形の裏書譲渡を行う場合、手形の裏面に必要な事項を記入して譲渡することから、「裏書譲渡」といいます。

裏書譲渡の手続き

手形の裏面を使用して裏書譲渡の手続きを行います。次のサンプルをご覧ください。

最初に記載してある「ゴリラ木材株式会社」は手形の受取人です。そして、株式会社ビーバー機械工業に手形を譲渡するために、この両者がまず裏書しています。

このサンプルでのゴリラ木材株式会社は受取人であるとともに、最初に裏書するので、「第一裏書人」といいます。また、株式会社ビーバー機械工業は、手形譲渡を受ける人間で、「裏書譲渡された人(会社)」であるので、「被裏書人」といいます。

この裏書人の記入と被裏書人の記入で、裏書譲渡が成立します。

ちなみに、このサンプルでは3回の裏書譲渡が行われたことになりますが、2回目の裏書では、被裏書人が空欄になっています。これを「白地式裏書」といい、裏書譲渡は成立します。


手形の裏書譲渡の仕訳処理

手形の裏書譲渡に関する取引には、受取手形勘定を用いて仕訳処理します。

具体的には、例えばモノを仕入れ代金として手形を裏書譲渡した場合には、受取手形が減少するので、貸方に受取手形勘定を記入して仕訳をきります。

また、裏書譲渡された手形を受け取った場合(被裏書人の立場である場合)には、通常の受取手形の仕訳と同様、借方に受取手形を記入して仕訳処理します。

出来事借方科目借方金額貸方科目貸方金額
裏書譲渡した場合商品を仕入れた場合仕入・商品など×××受取手形×××
買掛金の支払買掛金×××受取手形×××
裏書譲渡された場合商品を販売した場合受取手形×××売上×××
売掛金の回収受取手形×××売掛金×××

仕訳例

  • 1.A社はB社から商品20万円を仕入れ、代金として手形を裏書きしてB社に譲渡した(仕入勘定を使用すること)。
  • 2.A社はC社の買掛金15万円の代金として、手形を裏書してC社に譲渡した。
  • 3.上記No1.にて、B社の立場で仕訳をきりなさい。
  • 4.上記No2.にて、C社の立場で仕訳をきりなさい。
No借方科目借方金額貸方科目貸方金額
1仕入200,000受取手形200,000
2買掛金150,000受取手形150,000
3受取手形200,000売上200,000
4受取手形150,000売掛金150,000

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まとめ

今回は、手形の裏書譲渡について、実務上の取り扱いと仕訳処理について解説しました。実務の取り扱いをイメージしながら仕訳処理を覚えましょう。


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