電子記録債権・債務とは|仕訳を分かりやすく解説(簿記3級)

記事最終更新日:2021年8月22日
記事公開日:2017年11月25日

電子記録債権・債務の仕訳を解説します。

電子記録債権・債務の取引(売却譲渡)と仕訳

目次

電子記録債権・債務とは

電子記録債権・債務とは、電子記録により発生する債権債務です。売掛金・買掛金や受取手形・支払手形のように商品仕入れと販売取引で利用します。

電子記録債権・債務の手続き

電子記録債権法という法令に基き、「でんさいネット(株式会社全銀電子債権ネットワーク)」を代表とする電子債権記録機関が記録します。

電子記録債権の仕組み
【引用元】でんさいネットの仕組みと実務

仕訳

電子記録債権勘定電子記録債務勘定を使用して仕訳します。

取引主体借方科目借方金額貸方科目貸方金額
発生記録(の請求)債務者買掛金×××電子記録債務×××
発生記録の通知債権者電子記録債権×××売掛金×××
代金の支払い債務者電子記録債務×××当座預金など×××
代金の回収債権者当座預金など×××電子記録債権×××

仕訳例

  • 1.商品100を仕入れ代金は掛けとした。
  • 2.上記の債務を取引銀行を通じて電子債権記録機関へ発生記録の請求を行い、記録が行われた。
No借方科目借方金額貸方科目貸方金額
1仕入100買掛金100
2買掛金100電子記録債務100

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著者情報

須藤恵亮(すとうけいすけ)

フリーランス公認会計士。1人で「PDCA会計」を企画・開発・運営。

中央青山監査法人で会計監査、事業会社2社でプレイングマネジャーとして管理業務全般及びIPO準備業務に携わる。

現在は派遣・契約社員等として働きながら、副業的に「PDCA会計」の執筆やアプリ開発等コツコツ活動しています。

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