貸倒損失と仕訳

貸倒損失と仕訳を解説します。
貸倒損失とは
貸倒損失とは、得意先が倒産したなどの理由により、売掛金や受取手形などの債権が回収できない場合の損失をいいます。
貸倒引当金との関係
貸し倒れの際に貸倒引当金が計上されていれば、貸倒引当金を減少させる仕訳を行うため、この金額は損失計上しません。
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貸倒損失の仕訳
次の通り。
取引 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 | |
---|---|---|---|---|---|
貸し倒れの発生 | 十分な貸倒引当金が存在 | 貸倒引当金 | ××× | 売掛金など | ××× |
貸倒引当金が不足 | 貸倒引当金 | ××× | 売掛金など | ××× | |
貸倒損失 | ××× | ||||
貸倒引当金の残高なし | 貸倒損失 | ××× | 売掛金など | ××× |
当期に発生した売掛金
当期の売上に伴い発生した売掛金が当期中に貸し倒れた場合、当該売掛金に対して貸倒引当金は設定していません。従って貸倒引当金残高の有無に関わらず全額を貸倒損失で仕訳します。
仕訳例
- 1.売掛金10が貸し倒れた。貸倒引当金は計上していない。
No | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
---|---|---|---|---|
1 | 貸倒損失 | 10 | 売掛金 | 10 |