51.販売のつど、売上原価勘定に振り替える方法による商品売買取引の仕訳処理(簿記2級)

更新日:2019年9月18日
公開日:2017年12月17日

販売のつど、売上原価勘定に振り替える方法による商品売買取引の仕訳処理

前回、「商業簿記入門その50~商品有高帳と先入先出法、移動平均法(3級)」では、商品有高帳の記帳方法と先入先出法、移動平均法について解説しました。

今回は販売のつど、売上原価勘定に振り替える方法による商品売買取引の仕訳処理について解説します。




3分法による商品売買取引の仕訳処理について

これまで学習した商品売買取引の仕訳処理には、3分法がありました(「商業簿記入門その10~現金出納帳の記帳方法(3級)」にて解説)。

3分法の特徴の一つに、「売上原価は仕入勘定を用いて計算する」があります。

【補足】仕入勘定ではなく、売上原価勘定を用いて集計する方法も存在します。

しかし3分法によった場合、月次や決算の時点まで待たないと売上原価を把握することができないというデメリットが存在します。

「いつでも売上原価を把握できる」というわけではありません。

そこで、販売のつど、売上原価を把握する方法として、「売上原価勘定を用いて仕訳処理する方法」が今回解説する方法になります。

販売のつど、売上原価を把握する方法の仕訳処理

「売上原価勘定(費用に属する勘定科目)」「商品勘定(資産に属する勘定科目)」「売上勘定(収益に属する勘定科目)」を用いて仕訳処理します。

※繰越商品勘定ではなく、商品勘定です。

具体的には、商品の仕入時には商品勘定を使用して仕訳します。

そして販売時には、商品の販売額を売上勘定に記入するとともに、販売した商品の仕入額は商品勘定から売上原価勘定に振り替えます。

各取引を集計する勘定科目についてまとめると次の通りです。

  • ①商品と仕入取引:商品勘定
  • ②売上原価の集計:売上原価勘定
  • ③販売取引:売上勘定
出来事借方科目借方金額貸方科目貸方金額
商品の仕入商品×××買掛金など×××
商品の販売売上×××売上×××
売上原価×××商品×××



仕訳例

  • 1.A社はB社より商品100個を@2万円で仕入れた。支払は掛けとした。
  • 2.A社はC社へ商品50個を@3万円で掛け販売した。販売商品の仕入単価はNo1と同様とする。
  • 3.A社は決算を迎えた。
No1借方科目借方金額貸方科目貸方金額
1商品2,000,000買掛金2,000,000
2売掛金1,500,000売上1,500,000
売上原価1,000,000商品1,000,000
3仕訳なし

【解説】
3分法では、繰越商品勘定と仕入勘定の間で、決算整理仕訳をきりますが、販売のつど売上原価勘定を用いて仕訳処理する方法では、決算整理仕訳はありません。




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まとめ

今回は販売のつど、売上原価勘定に振り替える方法による商品売買取引の仕訳処理について解説しました。3分法との違いについて理解しながら仕訳を覚えましょう。







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