火災保険と仕訳|未決算勘定

会計書類

記事最終更新日:2021年10月12日
記事公開日:2018年4月20日

火災保険(未決算勘定)と仕訳を解説します。

火災保険とは

火災保険とは、火災や水害、落雷などの自然災害によって、建物や建物内の家財に損害を被った場合に保険金を受け取れる種類の保険をいいます。

特徴

自然災害の発生時点では保険金が確定できない点です。

未決算勘定

未決算勘定とは、火災などの発生から保険金額が確定するまでの間の仕訳に使用する勘定科目をいいます。

会計処理

損壊した固定資産を除却や売却と同様に減少させる処理を行います。滅失した帳簿価額は未決算勘定で処理しておき、保険金確定時に別の勘定科目へ振り替えます。

火災保険の仕訳

未決算勘定保険差益勘定(収益に属する勘定科目)火災損失勘定(費用に属する勘定科目)で仕訳します。

取引借方科目借方金額貸方科目貸方金額
災害発生減価償却費×××建物など×××
〇〇減価償却累計額×××
未決算×××
確定(保険金 > 損害額)未収入金×××未決算×××
保険差益×××
確定(保険金 < 損害額)未収入金×××未決算×××
火災損失×××

仕訳例

  • 1.火災発生により建物100(減価償却累計額70)が全焼した。
No借方科目借方金額貸方科目貸方金額
1建物減価償却累計額70建物100
未決算30

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著者情報

須藤恵亮(すとうけいすけ)

フリーランス公認会計士。1人で「PDCA会計」を企画・開発・運営。

中央青山監査法人で会計監査、事業会社2社でプレイングマネジャーとして管理業務全般及びIPO準備業務に携わる。

現在は派遣・契約社員等として働きながら、副業的に「PDCA会計」の執筆やアプリ開発等コツコツ活動しています。

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