利子抜き法と仕訳|定額法
記事公開日:2021年9月25日
ファイナンス・リース取引の利子抜き法(定額法)と仕訳を解説します。
利子抜き法(定額法)とは
利子抜き法(定額法)とは、ファイナンス・リース取引の仕訳方法の1つです。リース資産から控除した支払利息相当額の総額を定額法に基づき各期に費用配分する方法をいいます。
利子込み法
リース料総額から利息相当額を控除ぜずにリース資産を計上する方法を利子込み法といいます。
利息相当額
リース料には時の経過に応じて発生する利息が含まれると考えられることから、原則としてリース資産はリース料総額から利息相当額の合理的な見積額を控除する方法によって計算します。
定額法
定額法とは、減価償却方法の1つとして知られています。利子抜き法の処理においては、利息相当額の総額について毎期一定額を費用配分する方法といえます。
実務上の適用条件
「リース取引に関する会計基準」と「リース取引に関する会計基準の適用指針」によると、原則的な方法は利息法です。利息法とは、支払利息相当額をリース債務(未返済元本残高)に一定の利率を乗じて計算する方法をいいます。
実務上、利子抜き法(定額法)の適用は、リース資産総額に重要性が乏しいと認められる場合に認められています。
仕訳
次の通り。
取引 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
リース料の支払 | リース債務 | ××× | 現金預金 | ××× |
支払利息 | ××× | | |
仕訳例
- 1.リース料100(うち利息相当額20)を当座預金から支払った。
Np | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
1 | リース債務 | 80 | 当座預金 | 100 |
支払利息 | 20 | | |
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