ファイナンスリース取引と仕訳方法
記事最終更新日:2021年12月13日
記事公開日:2018年2月9日
ファイナンス・リース取引と仕訳方法を解説します。
ファイナンスリース取引とは
ファイナンス・リース取引とは、ノンキャンセラブルとフルペイアウトを両方とも満たすリース取引をいいます。
ノンキャンセラブル
ノンキャンセラブルとは、解約不能を意味し、リース期間の中途において当該契約を解除できない、又はこれに準ずる契約であることをいいます。
フルペイアウト
フルペイアウトとは、借手がリース物件の使用によって生じる経済的利益を実質的に享受でき、かつ、発生コストも実質的に負担する契約であることをいいます。
所有権との関係
所有権が移転する契約かどうかによって、具体的な会計処理が異なります。
オペレーティングリース取引
ファイナンス・リース取引以外の取引をいいます。
関連記事
実務上の判定基準
どのリース取引に該当するかについては、リース取引に関する会計基準の適用指針に記載の「現在価値」や「経済的耐用年数」といった具体的な判定基準に基づきます。
会計処理
リース取引に関する会計基準に基づき、通常の売買取引に準じた会計処理を適用します。
契約開始時にリース資産として固定資産計上し、同額を未払債務として負債計上します。決算では決算整理仕訳として減価償却を行い費用計上します。
仕訳の方法
原則的な方法は利息法です。利息法とは、支払利息相当額をリース債務(未返済元本残高)に一定の利率を乗じて計算する方法をいいます。
しかしリース資産総額に重要性が乏しいと認められる場合は、次の通り利子抜き法(定額法)、利子込み法も認められています。
仕訳の方法
- 原則:利息法
- 重要性が乏しい場合
- ・利子抜き法(定額法)
- ・利子込み法
関連記事