個人事業主の確定申告入門~経費の消費に関する仕訳

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経費の消費に関する仕訳

今回は経費の消費に関する仕訳について解説します。

取引例

  • 製造業を営むAで今月に発生した製造に関する経費は次の通りである。
  • 1.A製品の作業委託費 30万円
  • 2.工場の賃借料 50万円
  • 3.機械設備の減価償却費 10万円
  • ※これらの経費は全て既に経費として適切な勘定科目で計上している。

仕訳

  • 1.仕掛品 300,000 / 外注委託費 300,000
  • 2.製造間接費 500,000 / 賃借料 500,000
  • 3.製造間接費 100,000 / 減価償却費 100,000

解説

以下、解説です。

1.経費

原価計算基準によると、製造に関する費用のうち、材料費と労務費(賃金)以外のものを経費といいます。

経費といえば、旅費交通費や会議費、交際費といった科目を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、原価計算で経費といった場合には、上述の説明になります。

代表的な経費としては、機械の減価償却費、工場の賃借料、水道光熱費、通信料、作業を外注した場合の外注委託費などが挙げられます。

2.経費と販売費及び一般管理費との違い

減価償却費であっても、営業用の自動車や本社オフィスで使用する備品であれば、経費ではなく、販売費及び一般管理費となります。

両者の違いは、製造に関して発生したかどうかになります。

一般的に工場で発生した費用は経費になる傾向はあります(しかし、全てではありません)。

3.経費の消費

製造工程に経費を投入することを「経費の消費」といいます。

しかし、経費は月の経過とともに発生するものが多く、ほとんどの経費は当月に発生したものが全て当月に消費されます。

4.経費の分類

原価計算基準によると、経費は直接経費と間接経費に分類できます。

直接経費は、どの製品にどの程度発生したのかが把握できる経費をいいます。

間接経費は、どの製品にどの程度発生したのか把握が困難な経費をいいます。

会計のテキスト類では、経費のうち、外注加工費を直接経費とし、その他の経費は間接経費としています。

しかし、実務では、テキスト類で間接経費としているような経費であっても、製品毎に直接把握できる場合も考えられるので、基本はテキスト類を参考としつつも応用的に実務に取り入れれば構いません(ただし、慣習的に妥当かどうかは考慮しましょう)。

5.経費の消費時の仕訳

毎月、経費計上の仕訳を記入した後に、各勘定科目を振り替える形で消費時の仕訳をきるのが一般的です。

直接経費の場合には、仕掛品勘定で振り替え、間接経費は製造間接費勘定で振り替えを行います。

振り替えとは、ある勘定科目に集計していた取引を反対側に計上し、別の勘定科目に集計を移動させることをいいます。

6.仕訳の解説

1.作業委託は通常、製品単位で委託、若しくは作業報告書として作業区分毎に時間集計させる場合が多いため、製品毎に発生が把握でき、直接経費といえます。

今回は「外注委託費勘定」で仕訳した例を挙げました。計上時には、「外注委託費 300,000 / 未払費用 300,000」と仕訳しています(貸方は支払手段によって変わります)。

そこで、借方に仕掛品勘定、貸方に外注委託費を記入することで、計上時の仕訳を振り替えています。

2と3.どちらも間接経費に該当するため、製造間接費勘定で振り替えています。

7.関連リンク

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