個人事業主の経理入門~固定資産の購入に関する仕訳

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固定資産の購入に関する仕訳

今回は固定資産の購入取引の仕訳について解説します。

取引例

  • 1.机25万円を購入し、支払いは来月に事業用口座より振り込む。
  • 2.PC5万円を購入し、家庭用の現金から支払った。
  • 3.PCにインストールするWindowsとOfficeを合計4万円と、CADソフト12万円を購入し、事業用口座より振り込んだ。
  • 4.営業用のために自動車100万円を購入した。支払いは来月以降の分割払いとする。
  • 5.ネットショッピングサイトで出品販売するためにPC5万円を購入し、支払いは来月に事業用口座より振り込む。

仕訳

  • 1.工具器具備品 250,000 / 未払金 250,000
  • 2.消耗品費 50,000 / 事業主借 50,000
  • 3.消耗品費 40,000 / 普通預金 160,000
  • 一括償却資産 120,000 /
  • 4.車両運搬具 1,000,000 / 未払金 1,000,000
  • 5.商品 50,000 / 買掛金 50,000

解説

以下、解説です。

1.固定資産

固定資産には大きく分けて、有形固定資産、無形固定資産、投資その他の資産があります。

有形固定資産は、土地、建物、機械設備、車両運搬具、工具器具備品など、目に見える固定資産をいいます。

無形固定資産とは、ソフトウェア、電話加入権、商標権など、目に見えない固定資産をいいます。

投資その他の資産とは、有価証券(株式、社債など)、ゴルフ会員権、敷金、長期貸付金などをいいます。

固定資産の特徴として、長期間にわたって使用、または保有する資産であることが挙げられます。

固定資産のうち、事業で使用した結果、価値が目減りする性質を持ち、減価償却を行うことで経費計上する資産を「減価償却資産」ということがあります。

2.固定資産の購入と仕訳

固定資産を購入した場合には、固定資産の種類別に建物、機械設備、ソフトウェアといった勘定科目を借方に記入します。

貸方には支払いの手段を表す勘定科目を記入します。

3.10万円未満の固定資産

1単位10万円未満の固定資産は「消耗品費」「事務用品費」といった勘定科目を記入して、全額その年の経費として計上します。

以上から、固定資産としての取り扱いではないため、固定資産台帳を作成している場合でも台帳には記入しません。

4.一括償却資産、少額減価償却資産の特例

固定資産のうち、10万円以上20万円未満の固定資産を「一括償却資産」といいます。

また、青色申告の場合には、固定資産のうち、10万円以上30万円未満の固定資産には「少額減価償却資産の特例」を適用することができます。

これらの固定資産は、通常の減価償却費以上の金額を経費計上できます。その点において他の減価償却資産と異なります。

しかし、これらの固定資産も固定資産であることには変わりないため、固定資産として計上します。

また、これらの固定資産は青色申告時の減価償却に関する明細書類の中で、他の固定資産とは異なる方法で記述します。従って、仕訳時の勘定科目は通常の固定資産とは異なる書き方で記述しておくことが望ましいです。この点は「仕訳の解説」で後述します。

5.固定資産台帳への記入

固定資産を購入した場合には、固定資産台帳を作成して記入しておくことと、青色申告時に便利です。

6.減価償却方法と耐用年数の確認

固定資産を購入した時に、固定資産台帳に記入しますが、固定資産台帳には減価償却方法や耐用年数も記述します。

確定申告書の作成までに確認しておけば間に合いますが、購入時に確認しておくことをお勧めします。

なお、減価償却方法は原則として定額法が適用されますが、変更したい場合には、税務署へ届け出が必要になります。

7.仕訳の確認

1.10万円以上の机のため、工具器具備品としています。

なお、30万円未満のため、青色申告の場合には「少額減価償却資産の特例」を適用できます。この場合には、確定申告書を作成するときに取引を把握できるよう、勘定科目を「30万円未満固定資産」などとしておき、補助科目に「工具器具備品」としておいたり、または、勘定科目は工具器具備品とし、補助科目に「30万円未満」などと設定しておくと後々、役立ちます。

3.CADソフトを一括償却資産にした場合の仕訳にしました。通常の固定資産にする場合には、「ソフトウェア」と記入します。

また、一括償却資産勘定以外にも、勘定科目はソフトウェアとしておき、補助科目で「一括償却」などを設定しておく方法でも構わないでしょう。

5.販売用の仕入れのため、商品勘定で仕訳しています。その他、「仕入」などの勘定科目でも構いません。また、借方は商品仕入れの債務であるため、買掛金を使用します。未払金より望ましい記帳です。





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