工業簿記2級 予定単価(費目別計算):原価計算入門

更新日:2019年8月29日
作成日:2016年11月7日

今回は、費目別計算のうち予定単価について解説します。

予定単価とは費目別計算の要素である材料費、労務費、経費の計算について、実際の単価ではなく予め設定した単価のことをいいます。

※この「原価計算入門」のサイトでは、2級レベルの工業簿記を、衣服メーカーを例として毎回解説しています。

学習のポイント

  • 0.予定単価の種類
  • 1.予定単価を使用した計算

種類別の勘定連絡図(個別、総合、標準)

クリックすると、実際個別原価計算、実際総合原価計算、標準原価計算それぞれの勘定連絡図(簿記2級で出題される典型的なケース)が別窓で開きます。

予定単価の種類

費目別計算で覚えておく予定単価は次の通りです。

項目単価の種類タイミング
材料副費予定配賦率材料受入(仕入れ)時の計算
材料費予定価格材料消費時の計算
労務費予定賃率直接工の労務費消費時の計算

予定単価に該当するものとしては、重要ポイントである「配賦率(はいふりつ)」があります。

※配賦率の解説は「原価計算入門その16~製造間接費(予定配賦)」を参照。

予定単価を使用した計算と仕訳について、設例と回答例を掲載します。

予定単価を使用した計算と仕訳

1.材料副費

  • 予定購入代価:20,000,000円
  • 配賦率:予定購入代価の2%
  • 材料費は購入代価に材料副費を加える方法とします。

予定単価を使用した場合の材料費(購入原価)を計算してみましょう。

  • <計算>
  • 材料副費:20,000,000円 × 2% = 400,000円
  • 受け入れた材料費 20,000,000円 + 400,000円 = 20,400,000円
  • <仕訳>
  • (借方)材料 20,400,000(貸方)買掛金 20,400,000

2.材料費

  • ズボンを製造するのに布を400枚、倉庫から払い出した。
  • 予定価格:@105円
  • <計算>
  • 消費した材料費 400枚 × @105 = 42,000円
  • <仕訳>
  • (借方)材料費 42,000(貸方)材料 42,000円
  • (借方)仕掛品 42,000(貸方)材料費 42,000円
  • ※材料費勘定を使用した場合

2.労務費

  • 今月の直接工の作業時間は2,100時間(直接作業時間 1,800時間、間接作業時間 200時間、手待時間 100時間 )
  • 予定賃率は1,950円を設定している。
  • <計算>
  • 直接労務費 @1,950 × 1,800時間 = 3,510,000円
  • 間接労務費 @1,950 × (200 + 100) = 585,000円
  • <仕訳>
  • 直接労務費
  • (借方)労務費 3,510,000円(貸方)賃金・給料 3,510,000
  • (借方)仕掛品 3,510,000(貸方)労務費 3,510,000
  • 間接労務費
  • (借方)労務費 585,000円(貸方)賃金・給料 585,000
  • (借方)製造間接費 585,000(貸方)労務費 585,000
  • ※労務費勘定を使用した場合

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終わりに

今回は予定単価の解説をしました。次回は予定単価のまとめを掲載します。

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