原価計算入門その19~製造間接費(まとめ)

作成日:2016年11月11日 更新日:2018年5月22日

前回に引き続き、製造間接費について解説します。

製造間接費とは費目別計算で計算した要素のうち、間接費(間接材料費、間接労務費、間接経費)を集計したものをいいます。
下記に学習上のポイントを参考に記載しました。ご利用ください。

※この「原価計算入門」のサイトでは、2級レベルの工業簿記を、衣服メーカーを例として毎回解説しています。


【学習のポイント】

0.製造間接費の分類
1.予定配賦額の計算
2.配賦差額の計算と原因分析
 ①変動費と固定費
 ②予算許容度の計算
 ③予算差異と操業度差異

【製造間接費(まとめ)】

前回までで解説は終了しましたので、まとめを掲載します。

配賦の分類

項目単価の種類操業度配賦率の計算
実際配賦実際配賦率実際操業度製造間接費÷実際操業度
予定配賦予定配賦率基準操業度製造間接費÷基準操業度

固定費と変動費

項目説明イメージが近い勘定科目(※)
固定費操業度の変動に関係なく
一定額が発生する
減価償却費、賃借料、租税公課など
変動費操業度の変動に比例して
発生する
間接材料費、間接工賃金、水道料・
電力料の従量金額部分など
(※)科目毎で固定費・変動費を厳密に区別することはできません。あくまでもイメージに近い科目ということで紹介しています。

製造間接費の分類

項目計算式
予定配賦額予定配賦率×実際操業度
配賦差額予定配賦額-実際配賦額(※)
予算許容度変動費率×実際操業度 + 固定費予算
予算差異予算許容度 - 実際配賦額(※)
操業度差異予定配賦額 - 予算許容度(※)
= (実際操業度-基準操業度)×固定費率

(※)差異の呼び方
計算結果がマイナス→不利差異(借方差異)
計算結果がプラス →有利差異(貸方差異)

(※)<覚え方>
配賦差額 = 予定配賦額-実際配賦額
= 予定配賦額 + (- 予算許容度 + 予算許容度) - 実際配賦額
= (予定配賦額 - 予算許容度)+ (予算許容度 - 実際配賦額)
= 操業度差異 + 予算差異

(※)仕訳

配賦差額仕訳
不利差異(借方差異)製造間接費配賦差異××/製造間接費××
有利差異(貸方差異)製造間接費××/製造間接費配賦差異××


(※)シュラッター図

シュラッター図
【終わりに】

今回までで製造間接費の解説が終了しました。
次回から部門費計算を解説します。


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