原価計算入門その44~その他(原価予測、製品の受払い)

作成日:2017年5月20日 更新日:2018年6月5日

今回はその他の論点について解説します。

下記に学習上のポイントを参考に記載しました。ご利用ください。

※この「原価計算入門」のサイトでは、2級レベルの工業簿記を、衣服メーカーを例として毎回解説しています。

【学習のポイント】

1.原価予測 ①費目別精査法 ②高低点法
2.製品の受払い


【原価予測(費目別精査法と高低点法)】

原価計算入門その41~CVP分析(損益分岐図表と損益分岐分析)」や「原価計算入門その42~直接原価計算(計算の方法、固定費調整)」で解説しました通り、CVP分析や直接原価計算は、どちらも原価を変動費と固定費に分けて考える手法です。

これらの問題では、変動費と固定費に既に区分された状態で出題がなされました。
しかし、実務では変動費と固定費に分けることはそう簡単ではありません。

このように変動費と固定費に分ける手法がいくつか編み出されてきました。

工業簿記2級で押さえる手法として、費目別精査法高低点法があります。

項目説明
費目別精査法勘定科目を精査して固定費と変動費を予測する方法
高低点法正常な範囲内にある原価データより、最高操業度と最低操業度
の原価を抽出して、固定費と変動費を割り出す方法


【安全余裕率と損益分岐点比率】

CVP分析の論点になります。
CVP分析については「原価計算入門その41~CVP分析(損益分岐図表と損益分岐分析)」を参照ください。

安全余裕率とは、現在の売上と損益分岐点売上高との差額を現在の売上で割り、100を乗じたものです。この数値が高い程、売上が下がったとしても営業損益がゼロになるまで余裕がある、ということになります。

損益分岐点比率とは、損益分岐点売上高を現在の売上で割り、100を乗じたものです。損益分岐点売上高が現在の売上高に対して、どの位の割合なのかを表します。

項目
安全余裕率{(現在の売上高-損益分岐点売上高)/現在の売上高}×100(%)
高低点法(損益分岐点売上高/現在の売上高)×100(%)

次に製品の受払時の仕訳について記載します。

【製品の受払い時の仕訳処理】

製品が完成し、倉庫に搬入した時の仕訳と、製品を倉庫から出庫して、販売した時の仕訳を下記に記載します。

項目仕訳
製品が完成し、倉庫に搬入した製品××/仕掛品××
製品を倉庫から出庫して顧客に販売した売上原価××/製品××
売掛金××/売上××
【終わりに】

今回は原価計算のその他論点について解説しました。
次回は損益計算書と製造原価報告書について解説します(最終回)。


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