本支店会計と仕訳

記事最終更新日:2021年10月18日
記事公開日:2018年4月28日

本支店会計と仕訳を解説します。

本支店会計とは

本支店会計とは、会社全体ではなく、本店と支店がそれぞれ独立した会社のように帳簿組織を持ち、日々の取引を記帳する方法をいいます。

特徴

本店や支店との取引を内部取引として記帳します。

本店勘定と支店勘定

本店では支店勘定を使用し、支店では本店勘定を使用して内部取引を記帳します。全ての内部取引を仕訳した場合、両者の残高は一致します。

未達事項

ただし期中で未達事項がある場合には両勘定科目の残高は一致しません。そこで決算手続きでは、本店、支店それぞれの未達事項を確認して仕訳します。

損益勘定の振替

決算では支店と本店それぞれで決算振替仕訳を行い、収益・費用の残高を全て損益勘定に振り替えます。次に支店の損益勘定を本店に集約させる仕訳を行います。

仕訳

例を掲載すると次の通り。本店勘定支店勘定で仕訳します。

取引本店の仕訳支店の仕訳
借方科目貸方科目借方科目貸方科目
現金の送金(本→支)支店現金現金本店
商品の移動(本→支)支店仕入仕入本店
損益(利益)の振替(支→本)支店損益損益本店

仕訳例

  • 本店は支店に商品10を送付した。
記帳借方科目借方金額貸方科目貸方金額
本店支店10仕入10
支店仕入10本店10

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著者情報

須藤恵亮(すとうけいすけ)

フリーランス公認会計士。1人で「PDCA会計」を企画・開発・運営。

中央青山監査法人で会計監査、事業会社2社でプレイングマネジャーとして管理業務全般及びIPO準備業務に携わる。

現在は派遣・契約社員等として働きながら、副業的に「PDCA会計」の執筆やアプリ開発等コツコツ活動しています。

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