4-11 債務保証

債務保証とは

債務保証とは、債務者が返済できなくなった債務に対して、代わりに債務を返済するという契約を締結することをいいます。

債務保証の性質

債務保証の契約を債務者と締結した時点では、すぐに債務を返済しないといけない立場にはありません。

従って、債務を保証した会社は、債務保証の契約締結時点では借入金や買掛金、支払手形といった債務が増加するわけではないため、「取引の8要素」に従った「資産、負債、純資産(資本)、収益、費用」の増減に関する取引について仕訳を行う、という必要はありません。

しかし、将来的に債務が増加する可能性がある契約を締結したため、この事実をなんらかの方法で会計帳簿に記録しておきたい、という考えもあります。

そこで、取引の8要素には該当しませんが、それに準ずる取引として仕訳を行うことで債務保証が発生した事実を会計帳簿に記録を残します。

債務保証の仕訳

債務保証が発生した場合には、「保証債務見返(ほしょうさいむみかえり)」「保証債務」という勘定科目で仕訳します。

上述した通り、債務保証は資産、負債、純資産(資本)、収益、費用のいずれにも該当せず、備忘録(びぼうろく=「メモ書き」、記録として残しておく、ということ)のために仕訳します。

債務保証の発生時には借方に「保証債務見返」を記入し、貸方に「保証債務」を記入します。

債務者が無事に債務を返済したなど、債務保証が解消された場合には、この反対の仕訳を行うことで「保証債務見返」と「保証債務」の残高をゼロにします。

取引借方科目借方金額貸方科目貸方金額
債務保証の発生保証債務見返×××保証債務×××
債務保証の解消保証債務×××保証債務見返×××

仕訳問題

No借方科目借方金額貸方科目貸方金額
1保証債務見返10,000,000保証債務10,000,000
2保証債務10,000,000保証債務見返10,000,000
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仕訳問題(ランダム出題)

著者情報

須藤恵亮(すとうけいすけ)

フリーランス公認会計士。1人で「PDCA会計」を企画・開発・運営。

中央青山監査法人で会計監査、事業会社2社でプレイングマネジャーとして管理業務全般及びIPO準備業務に携わる。

現在は派遣・契約社員等として働きながら、副業的に「PDCA会計」の執筆やアプリ開発等コツコツ活動しています。

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