11-1 法人税等の追徴還付
簿記3級で学習した法人税等について、簿記2級では、応用的な仕訳を学習します。
簿記3級で学習した仕訳(まとめ)
次の通り。
| 取引 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|---|
| 中間納付 | 仮払法人税等 | ××× | 現金預金など | ××× |
| 納付額の確定 | 法人税、住民税及び事業税 | ××× | 仮払法人税等 | ××× |
| 未払法人税等 | ××× | |||
| 確定納付 | 未払法人税等 | ××× | 現金預金など | ××× |
追徴と還付
追徴(ついちょう)とは、納付した税金が少なかったため、納付金額を修正して追加の税金を納付することをいいます。
還付(かんぷ)とは、追徴とは反対に、税金を多く支払ってしまったため、その分のお金が戻ってくることをいいます。
追徴と仕訳
確定納付を行った後、支払った税金が少なかった場合には、追徴の税金を納付します。
追徴が判明した時の仕訳は、借方に「追徴法人税等」 を記入し、貸方に「未払法人税等」を記入します。
追徴の税金納付は、借方に「未払法人税等」を記入し、貸方に現金預金などの勘定科目を記入します。
| 取引 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|---|
| 追徴の判明 | 追徴法人税等 | ××× | 未払法人税等 | ××× |
| 追徴の税金納付 | 未払法人税等 | ××× | 現金預金など | ××× |
還付の仕訳
確定納付を行った後、支払った税金が多かった場合には、還付の手続きを行ってお金を戻して(還付して)もらいます。
還付が判明して手続きを行った時の仕訳は、借方に「未収還付法人税等(資産に属する勘定科目)」を記入し、貸方に「還付法人税等」を記入します。
お金が還付された時は、借方に「未収還付法人税等」を記入し、貸方に現金預金などの勘定科目を記入します。
| 取引 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|---|
| 還付の確定 | 未収還付法人税等 | ××× | 還付法人税等 | ××× |
| お金の還付 | 現金預金など | ××× | 未収還付法人税等 | ××× |
仕訳問題
次の取引はA社(決算日3月31日)の法人税、住民税及び事業税に関する取引である。仕訳を示しなさい。
- 1.11月20日 中間申告を行い、¥2,000,000を普通預金より振り込んで納付した。
- 2.3月31日 決算日を迎えた。申告書を作成した結果、確定申告の納付額は¥5,000,000である。
- 3.5月25日 確定納付を普通預金より振り込んだ。
- 4.8月10日 納付額が不足していることが判明したため、ただちに追加で¥100,000を現金で納付した。
- 5.9月15日 申告書を確認した結果、税金を5万だけ多く支払っていたことが判明した。そこで還付の手続きを行った。
- 6.10月20日 本日、上記5.の還付のお金が普通預金に振り込まれた。
| No | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 仮払法人税等 | 2,000,000 | 普通預金 | 2,000,000 |
| 2 | 法人税、住民税及び事業税 | 5,000,000 | 仮払法人税等 | 2,000,000 |
| 未払法人税等 | 3,000,000 | |||
| 3 | 未払法人税等 | 3,000,000 | 普通預金 | 3,000,000 |
| 4 | 追徴法人税等 | 100,000 | 現金 | 100,000 |
| 5 | 未収還付法人税等 | 50,000 | 還付法人税等 | 50,000 |
| 6 | 普通預金 | 50,000 | 未収還付法人税等 | 50,000 |
