7-3 有形固定資産の割賦購入

割賦購入とは

割賦購入(かっぷこうにゅう)とは、代金を分割払いにして購入することをいいます。

割賦購入の特徴

割賦購入の場合は、支払が長期になるため、通常は支払いの中に購入代金だけでなく、利息分が含まれます。

そこで、有形固定資産を割賦購入した場合には、支払の総額から利息部分を控除した金額(現金購入価額)を、有形固定資産として計上するように仕訳します。

仕訳

有形固定資産の購入であるため、建物・車両運搬具など、有形固定資産の勘定科目を借方に記入します。

記入する金額は、支払総額ではなく、「利息を除いた現金で購入した場合の対価(現金購入価額)」です。なぜならば、支払総額には利息が含まれるからです。

貸方は、支払総額を営業外支払手形勘定や未払金など、支払方法に応じて仕訳します。

取引借方科目借方金額貸方科目貸方金額
分割期間が1年以内割賦購入時建物、備品など×××営業外支払手形
又は未払金
×××
前払利息×××
支払利息計上時支払利息×××前払利息×××
分割代金支払時営業外支払手形
又は未払金
×××現金預金など×××

利息について

支払総額と現金購入価額との差額が、利息部分です。

利息は、時の経過とともに発生するため、購入時点では「前払利息(前払費用でも可)」で仕訳しておき、毎月や決算時に、「支払利息」に振り替えます。

分割払いの期間が1年を超える場合の仕訳

以上は、分割払いの期間が1年以内の場合の仕訳です。

分割払いの期間が1年を超える場合には、貸方は「長期未払金(負債に属する勘定科目)」で仕訳します(手形支払の場合には、「営業外支払手形」を使用)。

※他の勘定科目が指示される場合もあります。選択肢から最も適当な勘定科目を選択しましょう。

利息部分は、「前払利息(または前払費用)」ではなく、「長期前払費用」で仕訳し、毎月(又は四半期や決算時など)、「支払利息」に振り替えます。

決算時には、1年以内に支払う部分については、「長期未払金」から「未払金」に、「長期前払費用」から「前払利息」に振り替えます。

取引借方科目借方金額貸方科目貸方金額
分割期間が1年超割賦購入時建物、備品など×××営業外支払手形
又は長期未払金
×××
長期前払費用×××
支払利息計上時支払利息×××長期前払費用×××
分割代金支払時営業外支払手形
又は長期未払金
×××現金預金など×××
決算時前払費用×××長期前払費用×××
長期未払金×××未払金×××

※選択肢から最も適当な勘定科目を選択すること。

仕訳のまとめ

以上をまとめると次の通り。

出来事借方科目借方金額貸方科目貸方金額
分割期間が1年以内割賦購入時建物、備品など×××営業外支払手形
又は未払金
×××
前払利息×××
支払利息計上時支払利息×××前払利息×××
分割代金支払時営業外支払手形
又は未払金
×××現金預金など×××
分割期間が1年超割賦購入時建物、備品など×××営業外支払手形
又は長期未払金
×××
長期前払費用×××
支払利息計上時支払利息×××長期前払費用×××
分割代金支払時営業外支払手形
又は長期未払金
×××現金預金など×××
決算時前払費用×××長期前払費用×××
長期未払金×××未払金×××

仕訳問題

×1年10月1日 A社は工場で使用する機械設備を分割払いで購入した。詳細は次の通り。

この取引について、1.購入時の仕訳 2.×1年10月30日の仕訳 3.×2年3月31日(決算整理仕訳)の仕訳をそれぞれ示しなさい(ただし、減価償却の仕訳を除く)。支払利息の計上は毎月行うものとする。

No借方科目借方金額貸方科目貸方金額
1機械装置3,000,000営業外支払手形3,200,000
長期前払費用200,000
2営業外支払手形160,000当座預金160,000
支払利息10,000長期前払費用10,000
3前払利息120,000長期前払費用120,000

解説

問題3.
前払費用振替額 = 1月当たり長期前払費用¥10,000 × 12ヶ月(×2年4月から×3年3月) = ¥120,000

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