8-2 投資その他の資産と長期前払費用

投資その他の資産とは

投資その他の資産とは、固定資産のうち、有形固定資産や無形固定資産以外のものをいいます。

投資その他の資産の種類

投資その他の資産の種類は次の通り。

ここでは、長期前費用を解説します(その他の資産は他の論点で解説しました)。

長期前払費用とは

長期前払費用とは、前払費用のうち、貸借対照表日の翌日から起算して1年を超える期間を経て、費用となるものをいいます。

例えば、×1年4月1日に5年分の家賃を前払いした場合、×2年3月期の決算では費用の配分は次の通り。

以上から、(1)は当期の費用(支払家賃)、(2)は前払費用、(3)が長期前払費用に該当します。

長期前払費用の仕訳

長期前払費用(資産に属する勘定科目)」で仕訳します。

大きく、次の2通りの仕訳方法に分けることができます。

仕訳方法取引借方科目借方金額貸方科目貸方金額
(1)支払時支払家賃など×××現金預金など×××
決算時前払家賃など×××支払家賃など×××
長期前払費用×××
(2)支払時支払家賃など×××現金預金など×××
長期前払費用×××
決算時前払家賃など×××長期前払費用×××

仕訳問題

仕訳方法No借方科目借方金額貸方科目貸方金額
(1)1保険料600,000普通預金600,000
2前払保険料120,000保険料480,000
長期前払費用360,000
(2)1保険料120,000普通預金600,000
長期前払費用480,000
2前払保険料120,000長期前払費用120,000
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仕訳問題(ランダム出題)