実務に役立つ会計・簿記の勉強方法とは

更新日:2019年7月27日
作成日:2013年2月15日

会計や簿記を勉強するメリット

会計入門

「英語」「会計」「IT」が仕事における「三種の神器」と呼ばれるように、会計や簿記は重要なビジネススキルです。




会計や簿記が活躍する場面は、経理や会計の部署だけに限ったことではありません。

  • ・取引先から会社の売上や利益等、業績を聞かれた。
  • ・銀行等、金融機関から決算書の提出とその内容説明を求められた。
  • ・自社の経営がどうなっているのか知りたい。
  • ・経営者から部門の予算提出を求められた。
  • ・新聞やニュースで、ある会社の年度決算について報道されていた。
  • ・ある会社の株式に興味があるが、購入していいのかどうか分からない。

以上は一例ですが、様々な場面で会計や簿記の知識は役立ちます。

会計とは、会社の年間の活動を決算書としてまとめ、外部の関係者に報告する行為をいいますが、一般的に会計と言えば、決算書の読み方や財務分析といったことを思い浮かべる方が多いでしょう。

簿記とは、決算書を作るために会社の1つ1つの活動を帳簿に記帳するための方法です。

従って、会計と簿記を両方習得していれば、会計によって会社を「全体=マクロ視点」で捉え、簿記によって会社を「取引単位=ミクロ視点」で把握できます。

マクロとミクロの中間である、「事業」「部門」「支店」「製品」「顧客」といった様々な切り口でも会社を分析できるようになります。

株式を購入する場合でも業界の特徴やライバル企業との比較など、テクニカル分析だけでなく、ファンダメンタルズ分析によって投資選択できます。

会計や簿記を勉強して仕事や生活で利用していると、「分析力」や「情報を確認する力」が備わってきます。

財務分析に代表されるように様々な視点で分析を行っていれば、分析力が身に付きます。

日々の取引を簿記を使って仕訳処理するためには、取引の根拠となる様々な資料を確認して、事実かどうかを確かめなければいけません。

分析力や情報を確認する力が備わってくると、営業での提案に説得力が付いたり、ITシステム開発で実現的な工数や会社に合った要件定義を策定できたり、稟議書の起案も通りやすくなったりします。

家計のやり繰り上手だけでなく、買い物や旅行など、行動する前に分析や事実の確認ができるようになります。

さらにはリスクが大きな出来事に対して事前に考える、確認することで、慎重に対応できるようになったりします。

「世の中」という、もっと広い視野で考えると、現代は様々な情報が錯そうした時代です。

「フェイクニュース」という言葉に代表される通り、ウソの情報も沢山存在します。

「会計(簿記)」が現代ビジネスの3種の神器の1つに数えられるのは、このような時代背景も一因にあるのだと私は考えています。

「英語」「IT」も備われば、入手できる情報の広さや情報処理能力が格段に増します。

「会計(簿記)」のスキルが身に付けていれば、「英語」や「IT」をより活用できる人材になる、ということです。

このように会計・簿記スキルを持っていれば、様々な分野で、仕事だけでなく生活でも役立てることができるでしょう。

会計や簿記の勉強が成果に結びつかない場合とは

会計や簿記の資格取得の勉強や実務の勉強をしている上で、次のような悩みを持ったことはありますか?

  • ・定義や用語、理論や仕訳、問題の解き方が難しい。理解できない。
  • ・勉強の範囲が広すぎる。
  • ・具体的に仕事の場でどのように利用されているのかイメージが沸かないので興味が持てない。
  • ・受験や資格取得で学んだ知識が実際の仕事で役立つだろうか。
  • ・会計や簿記の本やサイトで勉強したが、新聞やニュースなどで目にする実際の決算は理解できない。

他の勉強でも同様ですが、会計や簿記の勉強が上手く進まない原因は、次の2つのケースに分けて考えることができます。

  • ・会計や簿記を勉強するモチベーションが足りない
  • ・会計や簿記がとっつきにくい。難しい

以下、この2つのケース別に私が考えた解決策を説明します。

<ケース1>会計や簿記を勉強するモチベーションを上げるには

1つは、会計や簿記を学ぶメリットを知ることです。

この点は上記にて説明しました。

次に自分に当てはめてメリットになることを考えてみることです。

上記の説明を参考にして、自分にメリットがあることを、より具体的に考えてみましょう。

これまでにどのような状況で自分はモチベーションが上がったのか考えることも有効です。

人によって価値観は異なるので、自分の価値観に合ったモチベーションの上げ方があるはずです。

そのモチベーションの上げ方を会計や簿記の勉強方法にも適用しましょう。

どうしてもモチベーションが上がらない場合は、会計や簿記の勉強が自分に今、必要かどうかも考えてみる必要があるでしょう。

1日は24時間。1ヵ月で700と数十時間。1年(365日)で8,760時間です。

他に優先することがあるのであれば、そして、会計や簿記の勉強に割り当てる時間では到達したい目標には到達できそうにないのであれば、会計や簿記の勉強はしない、という選択肢もあってよいと思います(しかし後悔しないように真剣に考えることです)。

<書籍の紹介>

<ケース2>会計や簿記を理解できるようになるには

まずは代表的なテキストを必ず1通り読みましょう。

途中でどうしても理解できないことがあっても、次のページに進んでいきましょう。

理解できそうだと思ったらば、記憶を定着させるために2週、3週と繰り返し読み込んでいきましょう。

同時に問題集も解いていきましょう。

1通り読んでみて、理解できない部分が多くて2週目を読んでも効果はないと考えた場合には、テキストを変えましょう。

より易しいレベルのテキストを選択したり、文章やデザインが自分に合ったテキストを選ぶようにしましょう。

インターネットでおすすめの簿記や会計本を検索して調べたり、大きな書店でいろいろな本を立ち読みしてみましょう。

勉強方法の変更を検討しましょう。

暗記だけに頼ってもいけませんし、かといって理解オンリーでもダメです。

暗記の方法は、反復演習がキーワードです。

例えば、人間の記録力と日数・反復回数には一定の法則が存在します。

インターネットや書籍で勉強ノウハウを知って実践してみるのもよいでしょう。

通学・通勤時間など細切れの時間でスマートフォンを有効に活用して勉強しましょう。

インターネットやKINDLEアプリで様々なサイトや電子書籍を利用しましょう。

KINDLE電子書籍はメモ機能やマーカー機能(単語帳代わりになる)など、学習に役立つ機能がそろっています。

スマホ上のメモ帳やエバーノートなどのアプリで日々の学習を記録しておきましょう。

問題を解いた場合には、点数を記録しておくとモチベーションは上がり、継続学習につながっていきます。

電子書籍の紹介

拙著です。

下記に紹介するサイトを編集して電子書籍としてまとめました。

メモ機能やマーカー機能といったKINDLEの機能をフル活用できます。

サイト紹介

1.会計入門~実務に役立つ会計の入門
→当サイト。これから会計を学習する方が決算書を読めるようになることを目的としたサイトです。

難解な会計用語を分かりやすく説明しています。また、実務的な切り口で具体的な事例(架空の決算書)を取り上げて解説しています。

※このサイトを初めて利用する方は、最初に「その1~はじめに(必ずお読み下さい)」をお読みください。当サイトの概要や学べること、利用上の注意事項などを記載しています。

2.商業簿記入門~実務に役立つ簿記の入門
→簿記2級、3級の商業簿記を対象に解説しています。

1.のサイトとは異なり、決算書ではなく、商業簿記の仕訳処理を中心とした簿記の解説になっており、簿記資格の取得に直接役立つサイトになっています。

他の簿記資格学習サイトと比較して、実務の話を多く取り上げていることが特徴です。

例えば、小切手や手形のサンプルを掲載して実務に役立つ取り扱い方を解説しています。また、資格で学ぶ簿記と実務で扱う会計ソフトとの記帳(入力)の違いなどについても説明しています。

簿記資格の学習には直接関係はありませんが、実務が分かると、それぞれの勘定科目の仕訳処理についてもイメージしやすくなるため、簿記学習の理解を促進する効果が期待できます。

3.原価計算入門~簿記資格の学習を支援
→簿記2級の工業簿記を対象に解説しています。

ズボン製造メーカーを例として、例題を掲載し、例題を解説する方式にしました。

工業簿記の難しさの1つに全体像が把握しにくいということが挙げられます。

そこで、各テーマにまとめページを公開しています。また、実際原価計算、標準原価計算、直接原価計算の各原価計算の流れが分かるページも公開しました。

<関連リンク>
工業簿記2級を学習する3つのコツ(苦手を克服)









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