仮受金とは|仕訳例を示してシンプルに解説(簿記3級)

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記事最終更新日:2024年1月27日
記事公開日:2021年8月9日

「仮受金」は簿記3級で出題される勘定科目ですが、他の勘定科目の学習を優先した結果として、相対的に学習が疎かになりやすい傾向があるようです。

本記事では「仮受金」の仕訳について、例を示して簡単に解説します。

仮受金とは|仕訳例を示してシンプルに解説(簿記3級)

目次

仕訳例

<仕訳例>
1.取引先が不明の金銭10が普通預金に振り込まれた。
2.取引内容が不明の金銭5が当座預金に振り込まれた。
3.上記1.の取引先は得意先であり掛け代金の振り込みであると判明した。
4.上記2.の入金は貸付金の利息であると判明した。

No借方科目借方金額貸方科目貸方金額
1普通預金10仮受金10
2当座預金5仮受金5
3仮受金10売掛金10
4仮受金5受取利息5

仮受金とは

仮受金」とは、取引先や取引内容が不明な金銭の受け取りをいいます。

これに対して、確定していない概算の金銭を支払った場合は「仮払金」を使って仕訳します。

その後、「仮受金」として処理した取引について取引先や内容を調べた結果、取引が判明した場合には、「仮受金」から「取引内容に相応しい勘定科目」に振り替えます。

仕訳方法

原因不明の入金があった場合には適切な勘定科目が分からないことから、この時点では借方は「普通預金」「当座預金」などで記入し、貸方は「仮受金」を記入して、取引内容が判明するまでの「一時的な仕訳」として記帳します。

その後、原因が判明した際には「仮受金」を借方に記入して減少させるとともに、「判明した取引に適した勘定科目」を貸方に記入します。

出来事借方科目借方金額貸方科目貸方金額
原因不明の入金現金・預金×××仮受金×××
金額・取引先の確定仮受金×××取引に応じた勘定科目×××
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