10-10 例題(直接原価計算のP/L作成と固定費調整)

これまでに学習した知識を定着させるために、例題を掲載しました。

例題

直接原価計算のP/Lを作成する問題です。

順番に解説していきます。

解説1-直接原価計算のP/L表示科目

もう1度、直接原価計算のP/Lを掲載します。

直接原価計算のP/L

従って、本問の直接原価計算P/Lのうち表示科目の穴埋めは次の通り。

解説2-変動売上原価の内訳と変動販売費

変動売上原価と変動販売費の計算に関係する部分を再掲します。

直接原価計算の売上原価は、「変動売上原価」という表示科目の通り、固定費は含めず変動費のみで構成されます。

従って、「変動売上原価」は、全部原価計算のP/Lの各売上原価の内訳金額から「固定費データ」の金額を差し引けば計算できます。「変動販売費」も同様です。

これらの金額を加減計算すれば、「合計」「差引」「変動製造マージン」「貢献利益」も求まります。

解説3-固定費の計算

固定費の計算に関係する部分を再掲します。

直接原価計算のP/Lでは、「2.固定費データ」のうち「当期に発生した固定費」のみを計上します。

「固定費データ」のうち、当期に発生した固定費は「期首製品有高 67,000円」を除く3項目。

しかし、「期末製品有高 82,500円」は「当期製品製造原価 585,200円」に含まれています。「期末製品有高 82,500円」も含めてしまうと、82,500円だけ2重に計上してしまうことになります。

なぜならば、「売上原価 = 期首製品有高 + 当期製品製造原価 - 期末製品有高」で売上原価を計算しますが、この計算式の「期末製品有高」は「当期製品製造原価」の金額から「期末製品」の金額を差し引くために存在しているからです。

従って、当期に発生した固定費は「当期製品製造原価 585,200円」と「販売費及び一般管理費 240,000円」の合計になります。

最後の営業利益も求まりますので、これですべて解答できました。

解説4-営業利益の固定費調整(検算)

次の計算式を使って、計算が正しいかどうか検算しておきましょう。

計算式を暗記だけに頼ると、プラスマイナスを反対に覚えてしまう可能性がありますので、問題を解く度に考えて計算式を確認します。

この計算式を本問に当てはめると、次の通り。

直接原価計算のP/L作成と固定費調整の解説は、以上です。

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著者情報

須藤恵亮(すとうけいすけ)

フリーランス公認会計士。1人で「PDCA会計」を企画・開発・運営。

中央青山監査法人で会計監査、事業会社2社でプレイングマネジャーとして管理業務全般及びIPO準備業務に携わる。

現在は派遣・契約社員等として働きながら、副業的に「PDCA会計」の執筆やアプリ開発等コツコツ活動しています。

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