11-5 原価計算手続き
本社工場会計の原価計算手続きは、次の通り。
<Check>本社工場会計の原価計算手続き
- (1)本社と工場の役割の確認
- (2)取引の記帳(仕訳)
(1)本社と工場の役割の確認
例えば、「材料と製品の倉庫は工場に置き、材料の購入と給与支払いは本社が行う」場合には、それぞれの役割は次の通り。
<Check>本社と工場の役割の確認
- ・本社の役割:材料購入の支払いと給与支払い
- ・工場の役割:材料や製品の入庫や出庫
この場合、例えば工場で材料を購入した場合には、支払いは本社に依頼します。
従って、材料を購入する取引については、本社と工場の両方が取引を仕訳します。
これに対して、例えば、工場でズボンを製造して完成した場合には、工場に倉庫があるので本社まで運ぶ必要はありません。
従って、製品の完成に関する取引は、工場側だけが仕訳します。
他にも、本社側・工場側それぞれで使用している勘定科目を確認することで、どちらが役割を担っているかを確認します。
(2)取引の記帳(仕訳)
取引が発生した場合には、仕訳を記帳します。
上述の通り、本社と工場の両方が関係する取引の場合には、本社側が工場側の役割を記帳する場合には「工場」で仕訳し、工場側が本社側の役割を記帳する場合には「本社」で仕訳します。
例えば、材料10,000円を掛けで購入した場合の本社側と工場側の仕訳は次の通り。
<Check>仕訳-本社工場会計(材料の掛け購入)
- 本社側→(借方)工場 10,000 (貸方)買掛金 10,000
- 工場側→(借方)材料 10,000 (貸方)本社 10,000
- ※工場に材料の倉庫があり、材料購入の支払いは本社が行う場合
