5-3 前払金と前受金

前払金とは

前払金(まえばらいきん)とは、会社が商品の仕入前に事前に支払う手付金(てつけきん)をいいます。

手付金とは、簡単にいえば「先払い」のことです。

商品の仕入れ時に使用する勘定科目としては買掛金がありますが、買掛金は購入後に支払う場合(後払い)に使用するのに対して、前払金は購入前に支払う場合に使用します。

前払金の仕訳

前払金が増減する取引には、「前払金(資産に属する勘定科目)」で仕訳します。

前払金と仕入との差額は買掛金などで仕訳します。

取引借方科目借方金額貸方科目貸方金額
手付金の支払前払金×××現金預金など×××
商品の受け取り仕入×××前払金×××
買掛金など×××

取引の8要素

前受金とは

前受金(まえうけきん)とは、会社が商品の販売前に事前に受け取る手付金をいいます。

商品の販売取引に使用する勘定科目としては売掛金がありますが、売掛金は販売後に代金を回収する場合に使用するのに対して、前受金は販売前に代金を受け取る場合に使用します。

前受金の仕訳

前受金が増減する取引には、「前受金(負債に属する勘定科目)」で仕訳します。

前受金と売上との差額は売掛金などで仕訳します。

取引借方科目借方金額貸方科目貸方金額
手付金の受け取り現金預金など×××前受金×××
商品の受け渡し前受金×××売上×××
売掛金などxxx

取引の8要素

仕訳問題

No借方科目借方金額貸方科目貸方金額
1前払金500,000当座預金500,000
2現金800,000前受金800,000
3仕入1,200,000前払金500,000
買掛金700,000
4前受金800,000売上2,000,000
売掛金1,200,000

仕訳問題(ランダム出題)