10-6 雑費と保管費
雑費とは
雑費(ざっぴ)とは、どの勘定科目にも該当せず会社にとって少額な取引の支出をいいます。
会社によって異なりますが、例えばクリーニング代などが雑費に該当する場合があります。
雑費の仕訳
雑費が発生するような取引は「雑費(費用に属する勘定科目)」で仕訳します。
借方に「雑費」を記入し、貸方には現金や預金、未払金などの勘定科目を記入します。
| 取引 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|---|
| 雑費の発生 | 雑費 | ××× | 現金預金など | ××× |

保管費とは
保管費(ほかんひ)とは、製品や商品の保管に要する支出のことをいいます。
倉庫業者へ支払う倉庫使用料や商品・製品在庫の管理手数料などが保管費に該当します。
保管費の仕訳
保管費が発生するような取引は、「保管費(費用に属する勘定科目)」で仕訳します。
借方に「保管費」を記入し、貸方には現金や預金、未払金などの勘定科目を記入します。
| 取引 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|---|
| 保管費の発生 | 保管費 | ××× | 現金預金など | ××× |

仕訳問題
- 1.A社はクリーニング代1万円を清掃業者に現金で支払った。この取引は一時的な取引であり、A社のどの勘定科目にも分類できない取引である。
- 2.A社は倉庫業者へ商品の保管手数料20万円を普通預金より支払った。
| No | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 雑費 | 10,000 | 現金 | 10,000 |
| 2 | 保管費 | 200,000 | 普通預金 | 200,000 |
