10-2 損益分岐図表の描き方

<出題可能性・重要度>★★★★★

損益分岐図表の描き方を順番に解説します。

(描き方1)縦軸と横軸

最初に、縦軸と横軸を描きます。

未記入状態の損益分岐点図表イメージ

縦軸は収益と費用、横軸が売上高です。売上高は縦軸と横軸の両方で測る場合があるので、このような書き方をしています。縦軸を収益としているのは、売上高だけでなく営業損益も測るからです。

(描き方2)変動費と固定費

次に、固定費と変動費の線を描きます。

変動費・固定費記入後の損益分岐点図表イメージ

固定費は横軸に水平に描き、変動費は固定費の直線の上に乗っけて傾きをつけます。

これで、変動費の直線上の点によって「変動費+固定費」を表しています。

変動費の直線には、傾きを表す角度の記号を描いて、変動費率を表します。

(描き方3)売上高

次に、売上高の直線を傾きが1になるように描きます。

売上高記入後の損益分岐点図表イメージ

売上高の直線上の点から、縦軸・横軸それぞれの距離が同じになれば傾きが1です。

売上高の直線の傾きを1にすれば、この直線上は縦軸・横軸どちらも同じ数字になるので縦軸でも横軸でも売上高数字を表せます。

(描き方4)損益分岐点

次に、損益分岐点を探して目立つように●を付けます。

損益分岐点はどこか?というと、「売上高の直線と変動費の直線の交点」です。

損益分岐点記入後の損益分岐点図表イメージ

変動費の直線上の点は「変動費 + 固定費」を表し、売上高の直線上の点は言うまでもなく売上高を表します。

「2直線の交点」ということは、「売上高 = 変動費 + 固定費」が成立する場所であり、「営業損益がゼロになる場所」であるということです。

損益分岐点から縦軸と横軸に向けて、それぞれ線を描き、縦軸と横軸との交点付近に「損益分岐点変動費+固定費」と「損益分岐点売上高」を数字で書きます。

(描き方5)貢献利益率と損益分岐点売上高

次に、「貢献利益率」の傾きを描いておきます。

貢献利益率記入後の損益分岐点図表イメージ

「貢献利益 = 売上高 - 変動費」のため、売上高の直線と変動費の直線の差が貢献利益を表しそうですが、変動費の直線上の点は「変動費 + 固定費」を表し、固定費も含んでいるため、2直線の位置関係からでは貢献利益を表せません。

そこで、代わりに「売上高の直線と変動費の直線が作る角度」によって、貢献利益率の傾きを表しています。

損益分岐点売上高

最後に、分析の対象にしている売上高を描きます(淡い赤色の縦線)。

そして、売上高の直線との交点で線を止めます。

すると、売上高の直線上では縦軸・横軸どちらも売上高を表すため、どちらにも「対象売上高」を数字で書きます。

この縦線と変動費の直線との交点が「対象変動費+固定費」を表します。従って、この2点の差が「営業利益」になります。

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