パーチェス法と仕訳

企業買収交渉

記事最終更新日:2021年10月25日
記事公開日:2021年10月18日

パーチェス法と仕訳を解説します。

パーチェス法とは

パーチェス法とは、企業結合が取得に該当する場合に適用する会計処理をいいます。

取得とは

企業結合会計上の取得とは、ある企業が他の企業又は事業に対する支配を獲得することをいいます。

なお、支配を獲得する企業を取得企業、支配される企業を被取得企業といいます。

企業結合会計

組織再編に関する会計を企業結合会計といいます。

適用取引

パーチェス法を適用する代表的な取引は、合併や連結会計の株式取得(資本連結)です。

以下、合併の場合について解説します。

時価評価

被取得企業から移転した資産や負債を企業結合日における時価で評価します。

のれん

取得原価が時価評価した資産と負債の差額(純資産)を上回る場合は、当該差額をのれんして資産計上し、20 年以内に定額法その他の合理的な方法により毎期規則的に償却します。

負ののれんが発生した場合には、その期の収益として処理します。

資本の内訳(株式交付の場合)

合併の際の支払対価が株式の交付である場合、通常の新株発行と同様に株主資本の増加として処理しますが、その内訳(資本金、資本準備金、その他資本剰余金)は会社法上、会社が決めます。

パーチェス法(合併)の仕訳

次の通り。

<
取引のれん借方科目借方金額貸方科目貸方金額
合併諸資産×××諸負債×××
のれん×××資本金×××
資本準備金×××
その他資本剰余金×××
諸資産×××諸負債×××
資本金×××
資本準備金×××
その他資本剰余金×××
負ののれん発生益×××

※支払対価が取得企業の株式の場合

表示

(正の)のれんは無形固定資産、償却費は販売費及び一般管理費の区分に表示します。負ののれんは原則として特別利益に表示します。

仕訳例

  • 1.ある会社を吸収合併した。資産100、負債70(時価)。株式を発行(時価40)。全額その他資本剰余金とする。
No借方科目借方金額貸方科目貸方金額
1諸資産100諸負債70
のれん10その他資本剰余金40

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著者情報

須藤恵亮(すとうけいすけ)

フリーランス公認会計士。1人で「PDCA会計」を企画・開発・運営。

中央青山監査法人で会計監査、事業会社2社でプレイングマネジャーとして管理業務全般及びIPO準備業務に携わる。

現在は派遣・契約社員等として働きながら、副業的に「PDCA会計」の執筆やアプリ開発等コツコツ活動しています。

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