新株発行と仕訳|増資
記事最終更新日:2021年10月15日
記事公開日:2018年4月25日
新株発行(増資)と仕訳を解説します。
新株発行とは
新株発行とは、新たに株式を発行することをいいます。
増資とは
増資とは、資本金を増加させることをいいます。
新株発行による増資の目的
会社規模の拡大などを目的とした資金調達が一般的です。
取引の内容
新株発行の取引には、株式の募集、出資の払込み手続き、目論見書・株券の印刷、登記変更などが存在します。
これらの取引のうち、会社が負担する費用を株式交付費といいます。
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出資の払込
新株発行手続きのうち、会計上、最も重要な取引が出資の払込みです。
新株式申込証拠金
出資の払込みは新株式申込証拠金に計上します。
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別段預金
別段預金を利用する場合には、払込金は別段預金に預け入れます。
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資本金と資本準備金
会社法上、払込期日が到来すると出資者が株主になると定めがあります。この時に、原則として新株式申込証拠金の全額を資本金に振り替えます。ただし、払込み金額の2分の1を超えない金額は資本準備金として計上できます。
別段預金もこの段階で会社の預金口座に振り替えます。
仕訳
次の通り。
取引 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
---|---|---|---|---|
払込 | 別段預金 | ××× | 新株式申込証拠金 | |
払込期日 | 新株式申込証拠金 | ××× | 資本金 | ××× |
資本準備金 | ××× | |||
当座預金など | ××× | 別段預金 | ××× |
※別段預金を利用した場合
仕訳例
- 1.新株発行を決議し、申込者より払込金100が別段預金に預け入れられた。
No | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
---|---|---|---|---|
1 | 別段預金 | 100 | 新株式申込証拠金 | 100 |