満期保有目的債券と仕訳|償却原価法

満期保有目的債券と仕訳について解説します。

満期保有目的債券とは

満期保有目的債券とは、満期まで保有する意図を持って取得した債券(国債、社債、地方債など)をいいます。

有価証券は保有目的により4つの区分に分類します。

債券とは

債券とは、金銭債務(借入)による資金調達を目的として発行される有価証券をいい、券面には金銭消費貸借契約と類似した内容が表示されます。

満期保有目的債券の仕訳

次の通り。

出来事取引借方科目借方金額貸方科目貸方金額
取得一般的な仕訳満期保有目的債券×××現金預金など×××
端数利息を支払った場合満期保有目的債券×××現金預金など×××
有価証券利息×××
利息の受取現金×××有価証券利息×××
決算日の評価原則仕訳なし
取得価額と額面金額の差額が
金利の調整と認められる場合 ※1
満期保有目的債券×××有価証券利息×××

※1:「額面価額 > 取得価額」の場合の仕訳

決算評価

満期保有目的債券は原則としては取得原価で評価します。

償却原価法(金利の調整)と仕訳

しかし、債券を額面より高い金額または低い金額で取得した場合において、額面金額との差額が「金利の調整と認められる場合」には、その差額を償還期限まで、決算日毎に毎期一定の方法で計算された金額を、満期保有目的債券の帳簿残高に加減します。

月割りで計算します。

この「毎期一定の方法」のことを償却原価法といいます。金利の調整であるため有価証券利息で仕訳し、満期保有目的債券勘定に加減します。

取引ケース借方科目借方金額貸方科目貸方金額
決算日評価原則仕訳なし
取得価額と額面金額の差額が
金利の調整と認められる場合
額面 <
取得原価
満期保有目的債券×××有価証券利息×××
額面 >
取得原価
有価証券利息×××満期保有目的債券×××

仕訳例

  • 1.社債を95で購入した(当座預金より支払)。
  • ※満期まで保有する目的で取得
No借方科目借方金額貸方科目貸方金額
1満期保有目的債券95当座預金95
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