商業簿記入門その52~仕入および売上の割引と仕訳処理(2級)

公開日:2017年12月17日

仕入および売上の割引と仕訳処理

前回、「商業簿記入門その51~販売のつど、売上原価勘定に振り替える方法による商品売買取引の仕訳処理(2級)」では販売の都度、売上原価勘定を用いて売上原価を集計する方法とその仕訳処理について解説しました。

今回は仕入と売上の割引およびその仕訳処理について説明します。

※簿記2級の論点になります。


仕入と売上の割引とは

仕入割引(しいれわりびき)とは、掛代金(買掛金)を支払期日より前に支払った場合に、支払日から支払期日までの期間について、金利に相当する金額を買掛金を受け取った会社から返還されることをいいます。

売上割引(うりあげわりびき)とは、仕入割引を代金回収側(販売側)の立場に立った場合であり、掛代金(売掛金)を支払期日より前に受け取った場合に、支払日から支払期日までの期間について、金利に相当する金額を買掛金を支払った会社に返還することをいいます。

仕入・売上割引の仕訳処理

仕入割引や売上割引に関連する取引は「仕入割引勘定(収益に属する勘定科目)」「売上割引勘定(費用に属する勘定科目)」を用いて仕訳処理します。

仕入割引は代金支払時、売上割引は代金回収時に仕訳をきります。従って相手勘定は買掛金や売掛金になります。

【補足】損益計算書上の表示について
仕入割引は営業外収益、売上割引は営業外費用として、損益計算書上では表示されます。

出来事借方科目借方金額貸方科目貸方金額
仕入割引の発生買掛金×××現金預金など×××
仕入割引×××
売上割引の発生現金預金など×××売掛金×××
売上割引×××

仕訳例

A社はB社へ掛け代金50万円を当座預金より支払い、B社の普通預金に振り込まれた。支払期日前に支払ったことから、代金の2%が免除された。
A社とB社それぞれの立場で仕訳をきりなさい。

主体借方科目借方金額貸方科目貸方金額
A社買掛金500,000当座預金490,000
仕入割引10,000
B社普通預金490,000売掛金500,000
売上割引10,000

【解説】
割引額:500,000円 × 2% = 10,000円

まとめ

今回は仕入および売上の割引とその仕訳処理について解説しました。割戻し、割戻りや値引きとの違いを理解しながら覚えましょう。


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