12-2 納品書・請求書・領収書
納品書
納品書(のうひんしょ)とは、商品を販売した会社が作成し、購入者に送付する書類をいいます。
販売した会社が作成して、商品と一緒に購入者に送付することが一般的です。
購入者は商品と一緒に納品書を受け取り、保管します。
仕訳問題
- 1.株式会社abcはxyz株式会社から商品を仕入れ、納品書を受け取った。
No | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
---|---|---|---|---|
1 | 仕入 | 25,300 | 買掛金 | 27,830 |
仮払消費税 | 2,530 |
xyz株式会社が商品を販売して株式会社abcに商品と納品書を送付しています。
これは文章から分かりますが、納品書の
「株式会社abc御中」
「xyz株式会社」
という情報だけで、
「xyz株式会社が株式会社abcに商品を販売した」
ということが読み取れます。
その他のポイントとして、消費税の税抜き処理が併せて出題される傾向があります。
請求書
請求書(せいきゅうしょ)とは、販売した会社が商品代金を請求するために、購入者に送付する書類です。
商品や納付書と一緒に送付することもありますが、商品の発送後に後日送付することもあります。
仕訳問題
- 2.株式会社abcは事務作業に使用する物品を購入し、品物と一緒に次の請求書を受け取った。代金は後日支払う。
No | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
---|---|---|---|---|
2 | 備品 | 540,000 | 未払金 | 540,000 |
パソコンを使用するために(ソフトウェアの)インストールが必要です。したがって、インストールサービス(料金)30,000円も付随費用として備品の取得原価に含めます (付随費用は「9-1 有形固定資産の基本」を参照)。
領収書
領収書(りょうしゅうしょ)とは、代金の支払いを証明する書類として、代金受領者が作成し、支払者に渡す書類です。
スーパーやコンビニでモノを購入した場合や、レストランで食事した場合など、会社同士の取引だけでなく個人も一般的に使用する書類です。
仕訳問題
- 3.株式会社abcは事務用品を購入し、品物と一緒に領収書を受け取った。代金は支払い済みであり仮払金として処理している。
No | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
---|---|---|---|---|
3 | 消耗品費 | 228,000 | 仮払金 | 228,000 |
「代金は支払い済みであり仮払金として処理している。」という文章から、支払い時に
No | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
---|---|---|---|---|
仮払金 | 228,000 | 現金など | 228,000 |
といった仕訳を記帳済みであることが分かります。
従って、上記の仕訳が答えになります。
その他、代金の支払いと交換で領収書を受領するイメージが強いですが、本問のように代金支払い後に、後日、領収書を受け取ることも一般的な取引の流れです。