12-5 振込依頼書と税金納付書
振込依頼書
振込依頼書(ふりこみいらいしょ)とは、契約先から送付される代金振り込みの依頼書類をいいます。
代金支払いを促すという点において、請求書と同様の効果があります。
仕訳問題
- 1.オフィスの賃貸契約を締結後、振込依頼書が送付されてきたため、当社普通預金口座から振り込み手続きを行い、賃借を開始した。
No | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
---|---|---|---|---|
1 | 支払手数料 | 120,000 | 普通預金 | 1,620,000 |
差入保証金 | 1,000,000 | |||
支払家賃 | 500,000 |
敷金は「差入保証金」勘定で仕訳します。(「5-6 受取商品券と差入保証金」を参照)。
また、オフィス賃料はカッコ書きで「当月分」とあります。「翌月分」であれば「前払費用(前払家賃)」も考えられますが、 当月分のため今月発生した費用として「支払家賃」で仕訳します。
税金納付書
税金納付書(ぜいきんのうふしょ)とは、税務署から送付されてくる税金納付用の書類をいいます。
資料の右上あたりに中間申告か確定申告かを表す箇所が存在するため、その点を確認して仕訳します。
仕訳問題
- 2.次の納付書に基づいて、当社の普通預金口座から法人税を振り込んだ。
No | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
---|---|---|---|---|
2 | 仮払法人税等 | 3,000,000 | 普通預金 | 3,000,000 |
「中間申告」を○で囲んでいるため、中間納付(仮納付)と考えて、「仮払法人税等」で仕訳します。
- 3.次の納付書に基づいて、当社の普通預金口座から法人税を振り込んだ。
No | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
---|---|---|---|---|
3 | 未払法人税等 | 5,000,000 | 普通預金 | 5,000,000 |
「確定申告」を○で囲んでいるため、確定納付と考えて、「未払法人税等」で仕訳します。
なお、この仕訳の前に法人税等の確定に関する仕訳(下の通り)を記帳しています。
No | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
---|---|---|---|---|
法人税等 | 8,000,000 | 未払法人税等 | 5,000,000 | |
仮払法人税等 | 3,000,000 |