15-7 連結会社間取引、未実現利益とダウンストリーム、アップストリーム
ここから、連結会社間取引について解説していきます。
今回は、連結会社間取引に登場する用語を解説します。
連結会社間取引とは
連結会社間取引とは、親会社と子会社、子会社同士といった、企業グループ内の内部取引のことをいいます。
<連結会社間取引の例>
- ・商品の販売と仕入れ
- ・固定資産の売買
- ・債権と債務の発生
未実現利益とは
未実現利益とは、親会社と子会社など、企業グループ内の内部取引(連結会社間取引)について、内部取引で発生した利益が、企業グループ外部との取引により実現していない状態の利益をいいます。
具体例
例えば、親会社が100円で外部から購入した商品を、子会社に120円で販売した場合には、親会社で20円の利益が発生します。
しかし、この20円の利益は、連結会社間取引で発生したものであり、子会社が外部の取引先に、この商品を販売しない状態の場合、この20円の利益は未実現利益として取り扱います。
連結会計上での未実現利益の取り扱い
未実現利益は、連結会社間取引で発生した利益です。企業グループを一つの会社とみなす連結会計では、企業グループ外部の取引先に販売しない限りは、実現した利益とは考えません。
従って、未実現利益は連結修正仕訳にて消去します。
そして、未実現利益の連結修正仕訳を考える場合には、ダウンストリームとアップストリームに分けて考えます。
ダウンストリームとは
「ダウンストリーム」とは、親会社が子会社に販売する取引の流れをいいます。
アップストリームとは
「アップストリーム」とは、子会社が親会社に販売する取引の流れをいいます。

未実現利益をダウンストリームとアップストリームに分けて考える理由
それは、ダウンストリームとアップストリームとで、連結修正仕訳上の未実現利益の扱いが変わるからです。
従って、連結会社間取引で未実現利益の連結修正仕訳を検討する場合には、ダウンストリームなのかアップストリームなのかを問題文から読み取る必要があります。
