連結修正仕訳の作り方|商品売買取引

電卓と決算仕訳書類

記事最終更新日:2021年10月25日
記事公開日:2018年4月30日

連結修正仕訳(商品売買取引)の作り方を解説します。

連結修正仕訳とは

連結修正仕訳とは、連結決算上の仕訳をいいます。

単に連結仕訳ともいいます。

必要性

企業集団の財政状態、経営成績及びキャッシュフローの状況を報告する連結財務諸表では、企業集団に属する会社間の取引は内部取引とみなすため相殺消去します。その他、会計方針の統一や連結会計に固有の会計処理など、企業集団の実態を適切に反映させるために連結修正仕訳が必要です。

内部取引例

商品売買取引、固定資産の売買、配当金などが代表的です。

商品売買と連結修正仕訳

企業集団内の会社間による商品売買では販売側で売上、購入側で仕入が発生し債権債務も発生します。利益も発生しますが連結会計上は内部取引であるため、連結修正仕訳で相殺消去します。

未実現利益と非支配株主

商品売買では未実現利益や非支配株主の存在が連結修正仕訳の重要な要素になります。

アップストリームとダウンストリーム

なぜならば、親子会社間の商品売買取引では、アップストリームとダウンストリームという商流の違いによって仕訳処理が異なるからです。

会計処理

連結財務諸表に関する会計基準に基づき、連結会社相互間の商品売買取引高(売上と仕入)や債権債務、及び商品に含まれる未実現損益は消去します。

連結修正仕訳の例

商品売買(ダウンストリーム かつ 未実現利益なし)の例を掲載します。

<連結修正仕訳>

取引借方科目借方金額貸方科目貸方金額
商品売買
(ダウンストリーム)
売上高100売上原価100
買掛金100売掛金100

<図表>

連結修正仕訳

作り方のポイント

次の通り。連結財務諸表のあるべき数字を検討し個別の数字と比較します。

ページトップへ