退職給付引当金と仕訳

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記事公開日:2021年8月18日

退職給付引当金と仕訳を解説します。

退職給付引当金とは

退職給付引当金とは、従業員の退職時に支払う退職一時金や退職後の退職年金支払い(以下、退職金)に備えて、事前に費用(損失)として見積計上した金額(引当金)をいいます。

退職金の性質

退職金は従業員が会社で働いてきた結果として与えられる労働対価であり、賞与引当金と同様に労働対価の後払いとしての性質を持っています。

退職給付引当金の仕訳

退職給付引当金の増減に関する取引は、決算整理仕訳として退職給付引当金勘定などで仕訳します。

取引借方科目借方金額貸方科目貸方金額
退職給付引当金の計上退職給付費用×××退職給付引当金×××
年金基金への掛け金拠出退職給付引当金×××現金預金など×××
退職一時金の支払い退職給付引当金×××現金預金など×××

年金基金

年金基金とは、会社の退職年金を運用し管理する団体をいいます。

退職給付引当金とは会社自身が運用管理する退職金であるため、年金基金に運用管理を委託して掛け金を拠出した場合には退職給付引当金を減少させます。

仕訳例

  • 1.決算整理仕訳として退職給付引当金100を計上する。
No借方科目借方金額貸方科目貸方金額
1賞与引当金繰入100賞与引当金100

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著者情報

須藤恵亮(すとうけいすけ)

フリーランス公認会計士。1人で「PDCA会計」を企画・開発・運営。

中央青山監査法人で会計監査、事業会社2社でプレイングマネジャーとして管理業務全般及びIPO準備業務に携わる。

現在は派遣・契約社員等として働きながら、副業的に「PDCA会計」の執筆やアプリ開発等コツコツ活動しています。

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