金銭債権の評価方法

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記事公開日:2021年8月14日

金銭債権の評価方法を解説します。

金銭債権とは

金銭債権とは、将来、金銭をもって弁済を受けるべき債権をいい、売掛金、受取手形、貸付金などが代表的です。

金銭債権の評価方法

金銭債権を3区分に分類し、区分ごとに定められた方法によって貸倒見積高を計算し、金銭債権の取得原価から貸倒見積高を控除することで金銭債権の評価額とします。

金銭債権の仕訳方法は下記記事を参照。

金銭債権と区分

金銭債権を評価するために、金銭債権を「一般債権」「貸倒懸念債権」「破産更生債権等」という3つの区分に分類します。

一般債権と評価

一般債権とは、経営状態に重大な問題が生じていない債権をいいます。

一般債権は貸倒実績率に基づいて貸倒見積高を計算して評価します(一括評価)。

※貸倒実績率は下記記事を参照。

貸倒懸念債権と評価

貸倒懸念債権とは、経営破綻の状態には至っていないが、債権の弁済に重大な問題が生じているかまたは生じる可能性の高い債務者に対する債権をいいます。

貸倒懸念債権は財務内容評価法またはキャッシュ・フロー見積法によって貸倒見積高を計算して評価します(個別評価)。

※財務内容評価法とキャッシュ・フロー見積法や仕訳は下記記事を参照。

破産更生債権等とは

破産更生債権等とは、経営破綻または実質的に経営破綻に陥っている債務者に対する債権をいいます。

破産更生債権等は財務内容評価法によって貸倒見積高を計算して評価します(個別評価)。

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著者情報

須藤恵亮(すとうけいすけ)

フリーランス公認会計士。1人で「PDCA会計」を企画・開発・運営。

中央青山監査法人で会計監査、事業会社2社でプレイングマネジャーとして管理業務全般及びIPO準備業務に携わる。

現在は派遣・契約社員等として働きながら、副業的に「PDCA会計」の執筆やアプリ開発等コツコツ活動しています。

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