修繕引当金と仕訳

記事最終更新日:2021年10月12日
記事公開日:2017年12月9日

修繕引当金と仕訳を解説します。

修繕引当金とは

修繕引当金とは、建物や機械などの固定資産の修繕に備えて、事前に費用を見積もり計上する金額(引当金)をいいます。

修繕費と収益的支出

「修繕」とは修理のことです。同じ有形固定資産に関する支出でも、価値を増額させる資本的支出に対して、価値を維持する修繕費を収益的支出といいます。

仕訳

修繕引当金の増減に関する取引は、決算整理仕訳として修繕引当金勘定などで仕訳します。

取引借方科目借方金額貸方科目貸方金額
引当金の計上通常の処理修繕引当金繰入×××修繕引当金×××
残高が存在(※)修繕引当金×××修繕引当金戻入×××
修繕引当金繰入×××修繕引当金×××
修繕の実施支出 < 引当金残高修繕引当金×××現金預金など×××
支出 > 引当金残高修繕引当金×××現金預金など×××
修繕費など×××

(※)洗い替え法を想定した仕訳

仕訳例

  • 1.決算整理仕訳として修繕引当金100を計上する。
No借方科目借方金額貸方科目貸方金額
1修繕引当金繰入100修繕引当金100

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著者情報

須藤恵亮(すとうけいすけ)

フリーランス公認会計士。1人で「PDCA会計」を企画・開発・運営。

中央青山監査法人で会計監査、事業会社2社でプレイングマネジャーとして管理業務全般及びIPO準備業務に携わる。

現在は派遣・契約社員等として働きながら、副業的に「PDCA会計」の執筆やアプリ開発等コツコツ活動しています。

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