無償増資・株式分割の仕訳処理

記事最終更新日:2022年10月5日
記事公開日:2022年7月9日

本記事では無償増資と株式分割の仕訳処理を解説します。

無償増資とは

無償増資とは、株主からの払い込みなく、資本金だけが増加することをいいます。

取引内容

準備金の資本金への組み入れ、又は剰余金の資本金への組み入れを行うことで、純資産の額を増価させることなく資本金を増加させます。

これは計数変動の取引として分類されます。

無償増資の仕訳処理

次の通り。

株式分割とは

株式分割とは、既存株式を細分化して多数の株式にすることをいいます。

効果

株式数が増える一方で、増資や計数変動は行われないため、資本金は増加しません。

一株当たり当期純利益をはじめとする一株当たり情報に影響を与えます。

株式分割の仕訳処理

株式数は増えますが、財務諸表数値に影響しませんので、仕訳は行いません。

仕訳例

• 1.資本準備金100の組み入れによる無償増資を実行した。
• 2.1:2の株式分割を行った。