繰越利益剰余金と仕訳

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記事公開日:2021年10月15日

繰越利益剰余金と仕訳を解説します。

繰越利益剰余金とは

繰越利益剰余金とは、稼得資本の累計額のうち配当や計数変動を行わずに未処分のまま繰り越している金額をいいます。

留保利益のうち任意積立金を除いた金額ともいえます。

取引の内容

決算の都度、損益を繰越利益剰余金に加減します。株主総会の決議に基づく配当や他の株主資本の科目への振り替えによっても増減します。

剰余金と配当

剰余金とは、その他資本剰余金とその他利益剰余金(繰越利益剰余金 + 任意積立金)から構成されます。配当は剰余金とその他の計算要素に基づいた分配可能額の範囲内で行います。

利益準備金

その他利益剰余金を原資とした配当では会社法で定めた計算方法に基づき利益準備金を積み立てます。

仕訳

繰越利益剰余金勘定未払配当金勘定で仕訳します。

取引借方科目借方金額貸方科目貸方金額
配当繰越利益剰余金×××未払配当金×××
利益準備金×××

株主資本の計数変動

株主総会の決議によって、繰越利益剰余金を他の株主資本の科目へ振り替えることができます。

決算振替仕訳

日本は英米式決算法によって毎期の決算において帳簿を締め切ります。その期の損益は決算振替仕訳によって繰越利益剰余金に加減します。

表示

貸借対照表の純資産の部の表示に関する会計基準に基づき、B/S上、純資産の部(株主資本の利益剰余金)のうち、その他利益剰余金の区分に表示します。

仕訳例

  • 1.株主に対して100を配当して10を積み立てる。
No借方科目借方金額貸方科目貸方金額
1繰越利益剰余金110未払配当金100
利益準備金10

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著者情報

須藤恵亮(すとうけいすけ)

フリーランス公認会計士。1人で「PDCA会計」を企画・開発・運営。

中央青山監査法人で会計監査、事業会社2社でプレイングマネジャーとして管理業務全般及びIPO準備業務に携わる。

現在は派遣・契約社員等として働きながら、副業的に「PDCA会計」の執筆やアプリ開発等コツコツ活動しています。

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