8-4 売上帳と仕入帳

補助簿の1つである売上帳と仕入帳を解説します。

売上帳、仕入帳とは

売上帳(うりあげちょう)とは、売上取引の明細を記入した帳簿です。

仕入帳(しいれちょう)とは、仕入取引の明細を記入した帳簿です。

売上帳も仕入帳も補助簿(補助記入帳)に分類されます。

すなわち主要簿である仕訳帳(又は伝票)や総勘定元帳を補う役割を果たす帳簿です。

売上帳、仕入帳の役割

取引を主要簿のみ記帳している場合には、記帳の流れは次の通り。

例えば、仕入れや売上の取引を把握したい場合、仕訳帳には取引の詳細が記載されていますが他の取引も記載さているため、仕入や売上の取引だけを探すには時間がかかります。

仕入勘定や売上勘定の総勘定元帳を見れば確かに取引は把握できます。しかし取引日付や金額、相手勘定は把握できますが、どんな商品をどの会社からどれだけ仕入れたのか、販売したのか、といったことは把握できません。

この点、売上帳や仕入帳を記帳しておけば、記帳作業は主要簿のみと比較して時間がかかりますが仕入・売上取引の明細を把握できます。

売上帳と仕入帳を記帳する場合の記帳の流れは次の通り。

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記帳方法

売上帳と仕入帳のサンプルを掲載します。

売上帳

売上帳の記入例

仕入帳

仕訳帳の記入例

ポイント

記帳方法のポイントは次の通り。

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著者情報

須藤恵亮(すとうけいすけ)

フリーランス公認会計士。1人で「PDCA会計」を企画・開発・運営。

中央青山監査法人で会計監査、事業会社2社でプレイングマネジャーとして管理業務全般及びIPO準備業務に携わる。

現在は派遣・契約社員等として働きながら、副業的に「PDCA会計」の執筆やアプリ開発等コツコツ活動しています。

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