総勘定元帳と転記(書き方)|ポイントをまとめて解説
記事最終更新日:2022年10月10日
記事公開日:2017年7月23日
総勘定元帳と転記の仕方(書き方)について解説します。
総勘定元帳とは
「勘定元帳(かんじょうもとちょう)」とは、取引の記録を行うために、勘定科目毎に集計・計算するための場所をいいます。
全ての勘定科目の勘定元帳を作成することから、勘定元帳の集合体を総勘定元帳といいます。
その形からTフォームともいいます。
転記とは
「転記(てんき)」とは、仕訳を勘定元帳や補助簿に記入することをいいます。
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帳簿の締め切り
帳簿の締め切りとは、決算手続きのうち総勘定元帳などの帳簿記入を完了させることをいいます。日本では英米式決算法によって行います。
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勘定元帳の転記の仕方(書き方)
ポイントは次の通り。
- (1)一番上に勘定科目名を記入
- (2)左側が借方、右側が貸方
- (3)取引の日付と仕訳の相手方勘定科目と金額を記入
- (4)相手方勘定科目が複数存在する取引の場合には「諸口」と記入
- (5)最終的に左側と右側の合計は一致
- (6)貸借差額は不足側に「次期繰越」など適当な名称を記入して金額とともに朱記
- (7)空白の行が存在する場合には斜線を引く
- (8)最終行に借方・貸方ともに合計金額を記入
- (9)合計金額のすぐ上には合計線を記入
- (10)合計金額のすぐ下には締切線を記入
会計ソフトの場合
会計ソフトでは人ではなくプログラムが自動的に転記を行ってくれます。
従って、実務では会計ソフトの仕訳・伝票画面に入力しさえすれば、仕訳・伝票から総勘定元帳への記入は必要ありません。
しかし会社の実情に併せて会計の帳簿組織の体系を設定して運用していくのは人であることから、現在においても学習過程においては勘定元帳への転記は省くことができない、重要な学習範囲だと言えます。