日商簿記3級 帳簿(仕訳帳と総勘定元帳)と伝票

更新日:2020年12月26日
公開日:2017年7月23日

前回、「勘定と転記(3級)」では、仕訳から勘定(Tフォーム)への転記について簡単に解説しました。

実際に仕訳や勘定を記入する際には、より多くの情報を入力します。また、取引を記入するフォームの種類も様々です。

今回は、取引を記入する帳簿の種類と伝票について解説します。

帳簿

会社の取引は、仕訳や勘定に記入する、ということは前回、「勘定と転記」にて解説しました。

この仕訳や勘定をまとめて、帳簿(ちょうぼ)といいます。

帳簿という枠組みの中で仕訳や勘定を説明する場合、仕訳や勘定には、正式な名称があります。

仕訳は「仕訳帳(しわけちょう)」といい、勘定は「総勘定元帳(そうかんじょうもとちょう)」といいます。

仕訳帳や総勘定元帳を作成する場合には、前回に説明した仕訳や勘定よりも多くの情報を記録します。

例えば、仕訳帳には「摘要(てきよう)」という取引の概要を記入する箇所や、「元丁(もとちょう)」という転記した総勘定元帳のページ数を記入する箇所があります。

帳簿の体系と種類

帳簿には仕訳帳や総勘定元帳以外にも様々な種類があります。

取引を帳簿に記録する流れは、「取引 → 仕訳帳 →総勘定元帳」ですが、その他の帳簿とも、つながりがあります。

このように、取引を各帳簿の組み合わせで記録しておくことから、使用する帳簿群を総称して「帳簿組織(ちょうぼそしき)」といいます。

帳簿の体系と種類を下の表にまとめましたので、ご覧ください。

帳簿の種類名称
主要簿仕訳帳、総勘定元帳
補助簿補助記入帳現金出納帳、小口現金出納帳、当座預金出納帳、仕入帳、売上帳、
受取手形記入帳、支払手形記入帳
補助元帳商品有高帳、売掛金元帳(得意先元帳)、買掛金元帳(仕入先元帳)、固定資産台帳など

仕訳帳と総勘定元帳は、どの会社でも使用され欠かせない帳簿であり、「主要簿(しゅようぼ)」といいます。

次に、必ず記録する帳簿ではありませんが、会社によって作成しておく帳簿として「補助簿(ほじょぼ)」があります。

補助簿はさらに、「補助記入帳(ほじょきにゅうちょう)」と「補助元帳(ほじょもとちょう)」に区別することができます。

補助記入帳とは、取引の詳細を日付順に記録しておく帳簿です。例えば、現金出納帳を使用する会社であれば、現金の増減が発生する取引の都度、仕訳帳に記入するとともに、現金出納帳にも記入します。

補助元帳とは、取引先別や商品別といった単位で記録しておく帳簿です。例えば、商品有高帳を使用する会社であれば、商品の仕入れや払い出しの都度、その会社が取り扱っている商品、ズボンメーカーであれば、ジーンズ、チノパン、カーゴパンツなど、ジーンズでもA製品、B製品、C製品といった種類毎に商品有高帳を記入します。

伝票と種類

これまでの解説では、資産、負債、純資産、収益、費用が増減するような取引を行った場合には、始めに仕訳(仕訳帳)に記入していました。

しかし、仕訳帳に代えて「伝票(でんぴょう)」を使用することもできます(実務では仕訳帳ではなく、伝票への記入が一般的です)。

フォームは異なりますが、どちらも入力する内容に違いはほとんどありません。

取引 → 伝票 →総勘定元帳その他の補助簿

伝票の体系には3伝票制と5伝票制があるのですが、3伝票制では、入金伝票、出金伝票、振替伝票という3種類の伝票が用いられます。

入金伝票:現金が入る取引に使用する伝票
出金伝票:現金が出ていく取引に使用する伝票
振替伝票:入出金の取引以外の取引に使用する伝票

実務では、入出金の取引よりもそれ以外の取引の方が当然多いため、圧倒的に振替伝票を使用する機会が多くなります。

まとめ

以上、帳簿と伝票について解説しました。

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