日商簿記3級 現金出納帳の記帳方法

更新日:2020年12月26日
公開日:2017年8月5日

前々回と前回では、現金の範囲と仕訳処理について解説しました。

今回は、現金出納帳について説明します。

現金出納帳とは

現金出納帳(げんきんすいとうちょう)とは、「帳簿(仕訳帳と総勘定元帳)と伝票(3級)」にて説明した補助簿のうちの1つです。

現金取引の詳細を1つの帳簿に、まとめて記録する場合に使用します。

帳簿には大きく分けて「主要簿」と「補助簿」があります。

主要簿には、仕訳帳や総勘定元帳が存在します。仕訳帳を利用する代わりに伝票を使用する場合もあります(実務では伝票が主流。会計ソフトでも通常は伝票形式の画面に入力していきます)。

会社の日々の取引は、紙面で帳簿を作成する場合には、まず仕訳帳に記入し、次に総勘定元帳に記入します

※会計ソフトを使用する場合には仕訳帳であれ、伝票であれ、どちらかに入力すれば自動的に総勘定元帳も作成されます)。

【記帳の流れ】取引→仕訳帳(または伝票)→総勘定元帳

帳簿は、主要簿だけでなく補助簿を併せて使用することができます。

補助簿である現金出納帳を使用する場合の記帳の流れは、次の通りになります。

【記帳の流れ】取引→仕訳帳(または伝票)→総勘定元帳・現金出納帳

このように取引はまず仕訳帳(または伝票)に記帳し、仕訳帳の内容を総勘定元帳と現金出納帳に転記します。

現金出納帳の記帳例

現金出納帳と記帳について掲載しましたので、ご覧ください。

令和2年摘要収入支出残高
8月1日前月繰越150,000150,000
8月5日切手を購入1,000149,000
8月12日A商店より売掛金を回収35,000184,000
8月19日B商店より小切手を受け取る70,000254,000
8月26日C会社へ買掛金の支払98,000156,000
8月31日次月繰越156,000
255,000255,000
9月1日前月繰越156,000156,000

記帳のポイントですが、現金出納帳には仕訳帳のうち、現金取引のみを転記します。

つまり、仕訳帳の借方と貸方を見て、現金勘定の記載がある取引だけを現金出納帳に記帳します。

現金出納帳のメリットは、現金取引に関して、1つの帳簿で、仕訳帳と総勘定元帳の両方の役割を果たすことができることです。

仕訳帳は、取引の詳細を摘要に記入することができますが、現金取引以外の取引も記入されているため、現金取引のみを見たい場合には向きません。

一方で、総勘定元帳は現金勘定を見れば、借方(現金の増加)と貸方(現金の減少)の金額と相手勘定科目が分かります。しかし、摘要欄がないため、取引の詳細は把握できません。

現金出納帳の使用は、記帳の負担が増えますが、現金取引を把握するには効果を発揮します。

まとめ

今回は現金出納帳について解説しました。前々回と前回で、現金の範囲と仕訳処理について解説しました。今回の現金出納帳と併せて、繰り返し問題演習を行って、頭に定着させましょう。

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