日商簿記3級 当座借越の仕訳と当座預金出納帳

更新日:2020年12月26日
公開日:2017年8月12日

前回は、普通預金、定期預金、当座預金の手続(特徴、小切手など)や仕訳処理について解説しました。

今回は、当座借越と当座預金出納帳を解説します。

当座借越とは

当座借越(とうざかりこし)とは、当座借越契約を銀行と契約締結している場合に、銀行に立て替えてもらうことによって預金残高を超えて小切手を発行することをいいます。

当座借越契約とは、銀行と締結する預金残高を超える一定限度額の支払を行うことができる契約をいいます。

決算整理時の当座借越の仕訳処理

例えば、決算日時点で当座預金残高がマイナス100万円、すなわち「借方ではなく貸方に100万円を計上」していたとします。

この場合には、決算整理仕訳として「借方に当座預金100万円、貸方に当座借越100万円」を記入し、マイナス残高の当座預金を当座借越勘定(負債に属する勘定科目)に振り替える仕訳処理を行います。

そして、翌期首には決算整理仕訳の再振替仕訳をきります。具体的には決算整理仕訳を戻すため、「借方に当座借越100万円を記入し、貸方に当座預金100万円を記入」するように仕訳処理します。

取引借方科目借方金額貸方科目貸方金額
決算整理当座預金1,000,000当座借越1,000,000
翌期首当座借越1,000,000当座預金1,000,000

当座借越勘定を使用しない場合の仕訳処理

当座借越勘定の代わりに「借入金勘定(負債に属する勘定科目)」を使用して決算整理の仕訳処理をします。

取引借方科目借方金額貸方科目貸方金額
決算整理当座預金1,000,000借入金1,000,000
翌期首借入金1,000,000当座預金1,000,000

当座預金出納帳

当座預金出納帳(とうざよきんすいとうちょう)」とは補助簿のうちの1つです。当座預金取引の詳細を1箇所に記録する場合に使用します。

補助簿を利用するメリットとデメリットについては現金出納帳と同じです。

当座預金出納帳の記帳例

当座預金出納帳と記帳について掲載しましたので、ご覧ください。

令和2年摘要預入引出借貸残高
8月1日前月繰越3,000,0003,000,000
8月7日普通預金より振替1,000,0004,000,000
8月10日A商店へ買掛金を支払い700,0003,300,000
8月16日B商店より当社振出小切手を受取800,0004,100,000
8月22日C会社より商品の仕入れ1,200,0002,900,000
8月31日次月繰越2,900,000
4,800,0004,800,000
9月1日前月繰越2,900,0002,900,000

当座預金出納帳には、当座預金の取引のみを記載します。つまり、仕訳帳の借方と貸方を見て、当座預金勘定と当座借越勘定(当座勘定を使用する方法により仕訳している場合は当座勘定)の記載がある取引だけを現金出納帳に記帳します。

当座預金出納帳の「借貸」という項目ですが、残高がプラスであれば「借」、マイナスの場合(当座借越が存在する場合)には「貸」を記載します。

まとめ

今回は当座借越の仕訳処理と当座預金出納帳について解説しました。次回は小口現金と仕訳処理について解説します。

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