日商簿記3級 売上帳と仕入帳の記帳方法

更新日:2021年1月4日
公開日:2017年12月16日

前回は仕入れや売上取引のうち、仕入戻しと売上戻りの仕訳について解説しました。

今回は売上帳と仕入帳の記帳方法について説明します。

売上帳、仕入帳とは

売上帳(うりあげちょう)とは、売上取引の明細を記入した帳簿です。

仕入帳(しいれちょう)とは、仕入取引の明細を記入した帳簿です。

売上帳も仕入帳も補助簿(補助記入帳)に分類されます。

すなわち主要簿である仕訳帳(又は伝票)や総勘定元帳を補う役割を果たす帳簿です。

売上帳、仕入帳を活用するメリット

取引を主要簿のみ(仕訳帳の代わりに伝票を使用する場合も含む)に記帳している場合には、記帳の流れは次の通りになります。

【記帳の流れ】
①取引→②仕訳帳(又は伝票)→③総勘定元帳

例えば、仕入れや売上の取引を把握したい場合、仕訳帳には取引の詳細が記載されていますが他の取引も記載さているため、仕入や売上の取引だけを探すには時間がかかります。

仕入勘定や売上勘定の総勘定元帳を見れば確かに取引は把握できます。しかし取引日付や金額、相手勘定は把握できますが、どんな商品をどの会社からどれだけ仕入れたのか、販売したのか、といったことは把握できません。

この点、売上帳や仕入帳を記帳しておけば、記帳作業は主要簿のみと比較して時間がかかりますが仕入・売上取引の明細を把握できます。

【記帳の流れ】
①取引→②仕訳帳(又は伝票)→③総勘定元帳→④売上帳・仕入帳

売上帳、仕入帳の記帳方法

売上帳と仕入帳のサンプルを掲載しましたので、ご参考ください。

売上帳

〇〇年摘要内訳金額
5 1B社
 ジーンズ  5本 @3,000円15,000
6C社
 スカート  8本 @5,000円40,000
 チノパン  6本 @3,500円21,00061,000
15D社掛戻り
 スニーカー  3足 @2,500円7,500
31総 売 上 高76,000
売 上 戻 り 高7,500
純 売 上 高68,500

仕入帳

〇〇年摘要内訳金額
5 3E社
 糸 1500m×100個 @500円50,000
12F社
 ミシン針  50本 @200円10,000
 布生地  10m×100枚 @300円30,00040,000
24G社掛戻し
 ボタン  1,000個 @3円3,000
31総 仕 入 高90,000
仕 入 戻 し 高3,000
純 仕 入 高87,000

以下、売上帳と仕入帳の記帳方法について簡単に説明します。

  • ①販売、購入単位で記載する。
  • ②摘要欄には取引先名や商品名、数、単価で記載する。
  • ③摘要欄には、売掛金や買掛金を表すため「掛」「掛戻し」「掛戻り」といった文言を記載しておく。
  • ④戻り(戻し)の場合には、朱記(赤文字で記載すること)する。
  • ⑤月次などのまとまった期間で、総売上高(総仕入高)、売上戻り高(仕入戻し高)、純売上高(純仕入高)を記載する。

まとめ

今回は売上帳と仕入帳の記帳方法について解説しました。過去問などの問題演習で定着させましょう。

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