有形固定資産の売却と仕訳

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記事最終更新日:2021年9月20日
記事公開日:2017年12月24日

有形固定資産の売却と仕訳を解説します。

有形固定資産とは

有形固定資産とは、物理的形態を有する、一年を超えて使用する目的で所有する資産をいいます。

売却の目的と効果

代替資産の取得に伴い事業の用に供しない場合や資産整理といった目的で有形固定資産を売却します。売却すると自己の所有物ではなくなります。また、B/S上からオフバランスされ有形固定資産が減少するとともに、P/L上、固定資産売却益(または売却損)として計上されます。

減価償却累計額と減価償却費

仕訳にて売却時点の有形固定資産の評価額を求めます。そのために減価償却累計額と減価償却費も登場します。

帳簿価額と計算方法

資産の帳簿価額とは、帳簿上の残高をいいます。有形固定資産の帳簿残高は有形固定資産の取得原価から評価勘定である減価償却累計額を控除して計算します。

売却時点の評価額を求めるには、この帳簿価額から当期の減価償却費を差し引きます。

有形固定資産の売却と仕訳

固定資産売却益勘定固定資産売却損勘定を使用して次の通り仕訳します。

取引借方科目借方金額貸方科目貸方金額
売却現金預金、未収入金など×××建物、備品など×××
減価償却費xxx固定資産売却益×××
減価償却累計額xxx

※売却益が発生した場合

仕訳例

  • 1.建物(取得原価100 減価償却累計額70 当期減価償却費10)を30で売却した。代金は来月入金される。
No借方科目借方金額貸方科目貸方金額
1未収入金30建物100
減価償却費10固定資産売却益10
減価償却累計額70

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著者情報

須藤恵亮(すとうけいすけ)

フリーランス公認会計士。1人で「PDCA会計」を企画・開発・運営。

中央青山監査法人で会計監査、事業会社2社でプレイングマネジャーとして管理業務全般及びIPO準備業務に携わる。

現在は派遣・契約社員等として働きながら、副業的に「PDCA会計」の執筆やアプリ開発等コツコツ活動しています。

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