商業簿記入門その55~有形固定資産の売却と仕訳処理(3級)

公開日:2017年12月24日

有形固定資産の売却と仕訳処理

前回、「商業簿記入門その54~有形固定資産の取得と仕訳処理(3級)」では有形固定資産の取得とその仕訳処理について解説しました。

今回は有形固定資産の売却と仕訳処理について説明します。


有形固定資産の売却

有形固定資産を取得した後、使用しない場合には、売却することがあります。

売却する場合には、その有形固定資産の帳簿価額(ちょうぼかがく。残高と読み替えて差し支えありません)より高く売却することもあれば、安く売却することもあります。

有形固定資産の売却に関する仕訳処理

有形固定資産を売却した場合には、有形固定資産が減少するため貸方に建物勘定、備品勘定、車両運搬具勘定、土地勘定など、その有形固定資産を表す勘定科目を記入するとともに、借方には現金預金や未収入金勘定など、収入を表す勘定科目を記入します。

有形固定資産の帳簿価額よりも売却額が大きい場合には、貸方に「固定資産売却益勘定(収益に属する勘定科目)」を使用して有形固定資産の帳簿価額と収入の差額を記入します。

有形固定資産の帳簿価額よりも売却額が少ない場合には、借方に「固定資産売却損勘定(費用に属する勘定科目)」を使用して有形固定資産の帳簿価額と収入の差額を記入します。

出来事借方科目借方金額貸方科目貸方金額
売却帳簿価額 < 売却額現金預金、未収入金など×××建物、備品など×××
固定資産売却益×××
帳簿価額 > 売却額現金預金、未収入金など×××建物、備品など×××
固定資産売却損×××

仕訳例

1.A社はB社に、建物(帳簿価額5百万円)を、6百万円で売却した。代金は来月入金される。
2.A社はC社に、車両(帳簿価額50万円)を、30万円で売却した。代金としてC社振出の小切手を受け取った。

No借方科目借方金額貸方科目貸方金額
1未収入金6,000,000建物5,000,000
固定資産売却益1,000,000
2現金300,000車両運搬具500,000
固定資産売却損200,000

まとめ

今回は、有形固定資産の売却と仕訳処理について解説しました。取得とセットで覚えましょう。


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