部門個別費と部門共通費

ハンバーガーの中身を詳しく分析する人

記事最終更新日:2021年11月11日
記事公開日:2020年6月23日

部門別計算の用語である「部門個別費」と「部門共通費」を解説します。

部門個別費とは

部門個別費とは、製造間接費の原価要素うち、どの部門にいくら発生したのか、直接把握できるものをいいます。

部門共通費とは

部門共通費とは、製造間接費の原価要素うち、どの部門にいくら発生したのか、直接的には把握できないものをいいます。

部門別計算

上記の部門費はどちらも部門別計算上の設定要素です。

第1次集計

部門別計算においては、製造間接費を部門個別費と部門共通費に分類し、各部門にそれぞれを集計します。これを第1次集計といいます。

賦課と配賦

部門個別費はどの部門にいくら発生したのか把握できるため、そのまま部門別に集計(賦課)します。

部門共通費は直接は部門別に集計できないため、各部門共通費の発生と相関関係にある「配賦基準」を設定して各部門に配賦します。

仕訳

どちらも同じ仕訳です。製造部門と補助部門へ部門個別費を賦課し、部門共通費を配賦します。

取引借方科目借方金額貸方科目貸方金額
第1次集計製造間接費-○○部門×××製造間接費×××

別の勘定科目を使用する場合もあります。

仕訳例

  • 1.A製造部門に部門個別費20を賦課し、部門共通費10を配賦する。
No借方科目借方金額貸方科目貸方金額
1製造間接費-A製造部門30製造間接費30

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須藤恵亮(すとうけいすけ)

フリーランス公認会計士。1人で「PDCA会計」を企画・開発・運営。

中央青山監査法人で会計監査、事業会社2社でプレイングマネジャーとして管理業務全般及びIPO準備業務に携わる。

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