補助部門費配賦差異と仕訳|計算方法
記事最終更新日:2021年11月13日
記事公開日:20120年6月23日
部門別計算に関係する「補助部門費配賦差異」の仕訳と計算方法を解説します。
補助部門費配賦差異とは
補助部門費配賦差異とは、部門別計算の手続のうち、補助部門から製造部門への部門費を予定配賦した場合の、補助部門費の実際発生額と予定配賦額との原価差異をいいます。
引用元:原価計算基準
「補助部門費配賦差異とは、補助部門費を予定配賦率をもって製造部門に配賦することによって生ずる原価差異をいい、一期間におけるその補助部門費の配賦額と実際額との差額として算定する」
部門別計算
補助部門費配賦差異は、部門別計算で発生します。
製造間接費
部門別計算の配賦対象である製造間接費で発生します。
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補助部門費の予定配賦
製造間接費のうち補助部門費を製造部門に予定配賦(又は標準配賦)する場合に発生します。
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第2次集計
直接配賦法や相互配賦法などの方法で補助部門費を製造部門に配賦する第2次集計で予定配賦した場合に発生します。
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計算方法
次の通り。
計算方法
- 補助部門費配賦差異 = 補助部門費(予定配賦額)- 補助部門費(実際発生額)
仕訳
次の通り。
取引 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
---|---|---|---|---|
第2次集計(※1) | 補助部門費配賦差異 | ××× | 製造間接費-○○部門 | ××× |
別の勘定科目を使用する場合もあります。
(※1)借方差異(不利差異)の場合
仕訳例
- ・A補助部門で配賦差異10(不利差異)が発生した。
No | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
---|---|---|---|---|
1 | 補助部門費配賦差異 | 10 | 製造間接費-A部門 | 10 |