その他資本剰余金と仕訳

お金と時計

記事公開日:2021年10月14日

その他資本剰余金と仕訳を解説します。

その他資本剰余金とは

その他資本剰余金とは、資本準備金以外の資本剰余金をいいます。

資本剰余金とは

資本剰余金とは、資本取引によって生じる取引額のうち資本金以外のものをいいます

取引の内容

その他資本剰余金は、剰余金の配当、自己株式の処分、企業結合、株主資本の計数変動といった取引によって増減します。

剰余金の配当

会社法上、その他資本剰余金を原資として配当できます。

合併

株式を対価とする合併の場合、株主資本の内訳(資本金、資本準備金、その他資本剰余金)は契約書と機関の決議によって決定できます。

仕訳

その他資本剰余金勘定で仕訳します。

取引借方科目借方金額貸方科目貸方金額
増加相手科目×××その他資本剰余金×××
減少その他資本剰余金×××相手科目×××

表示

貸借対照表の純資産の部の表示に関する会計基準等の適用指針に基づき、B/S上、純資産の部(株主資本の資本剰余金)の区分に表示します。

仕訳例

  • 1.決議に基づき資本準備金10を減少させ、同額をその他資本剰余金にした。
No借方科目借方金額貸方科目貸方金額
1資本準備金10その他資本剰余金10

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著者情報

須藤恵亮(すとうけいすけ)

フリーランス公認会計士。1人で「PDCA会計」を企画・開発・運営。

中央青山監査法人で会計監査、事業会社2社でプレイングマネジャーとして管理業務全般及びIPO準備業務に携わる。

現在は派遣・契約社員等として働きながら、副業的に「PDCA会計」の執筆やアプリ開発等コツコツ活動しています。

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