日商簿記3級 試算表の作成

更新日:2021年1月5日
公開日:2018年4月21日

前回は、火災保険の仕訳について解説しました。

今回は、試算表の作成について説明します。

試算表とは

試算表(しさんひょう)とは、決算時や月次、四半期などの決算書を作成する前の段階で、仕訳処理や総勘定元帳への転記など各取引の記帳の正確性を確認するとともに、各勘定科目を集計して全体を把握するために作成される表をいいます。

試算表の目的

  • ・仕訳帳(または伝票)や総勘定元帳への記帳の正確性を確認する。
  • ・残高を集計した全ての勘定科目を一つの表にまとめることで全体を把握する。

試算表の作成手続き

決算日を迎えると、会社は決算書を作成していきます。

決算業務のうちの最初の作業が試算表の作成です。

簡単に言うと、「総勘定元帳から試算表への転記」を行います。期中に記帳した総勘定元帳を基にして合計残高試算表を作成します。

以下、期中取引から順番に説明します。

(その1)期中取引

期中には、日々の取引を次の流れで会計帳簿に記録しています。

【記帳の流れ】取引→仕訳帳(または伝票)→総勘定元帳
※補助簿は省略

(1)取引
A社の当期(×2年4月1日~×3年3月31日)における期中取引

  • 0.期首の繰越商品残高は、20万円である。
  • 1.A社はB社より商品30万円を掛けで仕入れた。
  • 2.A社はC社へ商品80万円(仕入額60万円)を掛けで販売した。
  • 3.A社はD社より商品130万円を手形を振り出して仕入れた。
  • 4.A社はE社へ商品120万円(仕入額80万円)を販売した。代金はE社振出の手形を受け取った。

(2)仕訳

No借方科目借方金額貸方科目貸方金額
0仕訳なし
1仕入300,000買掛金300,000
2売掛金800,000売上800,000
3仕入1,300,000支払手形1,300,000
4受取手形1,200,000売上1,200,000

(3)総勘定元帳

(その2)決算日(試算表の作成)

売掛金の総勘定元帳を例にすると次の通り。

転記の手順

  • ①総勘定元帳の借方合計と貸方合計を合計残高試算表の借方合計欄と貸方合計欄に記入
  • ②合計残高試算表の借方合計と貸方合計を見て、両者の差額を多い側の残高欄に記入
  • ③全ての勘定科目について①と②の作業を繰り返す。
  • ④一番下の行に各欄の合計を記入します。
  • ④合計欄と残高欄について借方と貸方の金額が一致していることを確認

まとめ

今回は試算表の作成について解説しました。期中取引から試算表作成までの一連の流れをイメージし、問題演習をこなして覚えていきましょう。

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